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ひとり旅がおすすめ! ソロ温泉で訪ねたい「山梨県の温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

山梨県は歴史のあるいで湯から、上質の湯が湧く日帰り温泉まで、温泉ファンの注目を集める温泉地が多い。特に甲府周辺は、温泉ファン垂涎のぬる湯が湧くエリアでもある。

首都圏から日帰りも可能で、アクセスしやすいのも魅力だ。

そこで、ソロ温泉(ひとりでの温泉旅)にぴったりの山梨県の温泉地を5カ所紹介したい。

下部温泉(身延町)

山あいに佇む素朴な温泉地で、1200年の歴史をもつ古湯。ひっそりとしているが、どこか郷愁を誘われる温泉街は、ひとり旅にふさわしい。昔から湧く20~30度代のぬる湯が特徴で、温冷交互浴に励む湯治客も多い。源泉にこだわるなら足元湧出の古湯坊源泉館(宿泊のみ)がおすすめだが、他の旅館の多くで温冷交互浴を体験できる。

湯村温泉(甲府市)

甲府の市街地に混在する小さく静かな温泉地。「信玄の隠し湯」や太宰治が滞在した温泉としても知られる。ぬるめの湯なので、暑い季節でもゆっくりと長湯をするのに向いている。宿は10軒弱。大型旅館もあるが、リーズナブルな小旅館やビジネスホテルもある。新宿駅から特急で甲府駅下車(約90分)、甲府駅からバスで15分というロケーションも魅力だ。

奈良田温泉(早川町)

山梨の秘湯、奈良田温泉へと続く南アルプス街道、早川渓谷沿いには温泉が点在する。なかでも最奥にある奈良田温泉は秘湯感たっぷりで、ひとりでのドライブ旅行に最適。日帰り入浴施設「奈良田の里女帝の湯」は少しぬるめだが、長湯を楽しむことができる。秘湯の宿として人気のあった「白根館」は現在は日帰り入浴のみだが、香りが強い個性的な源泉がかけ流しである。

正徳寺温泉(山梨市)

果樹園の中にポツンとある日帰り温泉施設「初花」。内湯には33.9度の源泉がそのままかけ流し。一度つかると出られなくなる気持ちよさだ。広々とした庭園露天風呂もリラックスできる。もともと鰻養殖用の井戸を掘っていたところ温泉が湧き出した経緯があり、併設された食事処では、本格的なうなぎ料理を楽しめる。

岩下温泉(山梨市)

岩下温泉旅館は甲州最古の湯として知られる一軒宿で、旧館は国の登録有形文化財。その館内で入浴できるのが、泉温28度の源泉。プールの水のように冷たいが、暑い日には最高に気持ちいい。加温した内湯もあるので、温冷交互浴も楽しめる。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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