甘酸っぱい梅とチョコレート?「玉響」は山形の郷土菓子にチョコレートを合わせた和のバレンタインの新定番
世間が浮足立つのは、バレンタイン当日よりも前日のような気がするのは私だけでしょうか?あちこちの百貨店の催事場では色とりどりの紙袋を両手に抱えた方や、はたまたコートかダウンでも購入したのかと思うほど大きな紙袋を肩にかけた方など、その気合(?)と熱気はある意味日本特有なのではないでしょうか。
食べるときはのんびりと、そのためには甘くない道を辿ることも必要…かとは思いますができれば避けていきたいところ。
さて、近年都心やターミナル駅がある地域の百貨店では、バレンタインのイベント会場の傍らに和菓子を扱うところも増えて参りました。それだけ和菓子とバレンタインは密な関係になりつつあるのですね。
創業1821年、山形県山形市にお店を構える「乃し梅本舗 佐藤屋」さんでは、明治初期に現在の形へとたどり着いた山形県を代表する銘菓「乃し梅」と、バレンタインデーには欠かせないチョコレートと、これまた和菓子には欠かせないもののひとつともいえる白餡、寒天を合わせたユニークな銘菓が販売されているのをご存知でしょうか。
今回は佐藤屋さんの「玉響(たまゆら)」をご紹介。
山形の郷土菓子のひとつ、のし梅の中でも、佐藤屋さんの乃し梅はこっくりとした口当たりながらもきちんと梅本来の酸味や果実感が損なわれておりません。ふっと一息つくにはぴったりな甘酸っぱさながらも、鮮やかな鼈甲色からは凛とした気品も漂います。
その乃し梅と手を取り合うのは、ほんのりビターなチョコレート。そのほんのりという塩梅にも秘密がありまして、生クリームだけではなく異素材との橋渡し役としても重要な役割を担う白餡も、滑らかな口当たりや甘味をまろやかに。そして寒天をあわせることにより、常温でも溶けず、なにかと暖房が効きがちな電車や車での持ち運びにも安心です。
常温ではとろりとしたチョコレートを、少し冷やしてプルンとした乃し梅とゆっくりと溶けていく和のチョコレートのハーモニーを、お友達や家族と、そして想い慕う人と楽しんでみてはいかがでしょうか。
菓銘は「たまゆら」ですが、そのお菓子が繋ぐ甘いひとときが「とことわ」となればいいなとふたりの未来を思い描く方も、いるのでは…?
最後までご覧いただきありがとうございました。
<乃し梅本舗佐藤屋・本店>
公式サイト(外部リンク)
山形県山形市十日町3-10-36
023-622-3108
9時~18時不定休