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ラーメン激戦区の中で地元の人々に支持され続ける多種多様な豚骨ラーメン〈創業38年の伝統ある名店の味〉

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺
豚骨ベースの「鳥肉(ジロー)めん」

福岡県福岡市南区大橋。西鉄天神大牟田線の「大橋駅」のすぐそばで、駅の南エリアに存在する〈博多らあめん坫(てん)〉。1986年の創業で今年38年目を迎えた地元の人気店。現在、大橋駅周辺には新旧のラーメン店が数多く存在するラーメン激戦区として知られ特に南エリアに集中している。そんな状況下〈博多らあめん坫〉は、どちらかといえば老舗の部類に入り昔も今もずっと変わらず、ご近所の常連さんや近隣の大学生に代々愛され続けている歴史あるお店。地域に根ざしたお店であるため“知る人ぞ知る”存在でありながら一度その味を体感するときっと虜になる、そんな名店だ。

地域の学生たちの憩いの場となる存在

昔から近くに大学があるため先輩から後輩へと代々受け継がれてきた学生も多くいるようで入口から入って左手にあるゆったりとしたベンチ席は特に若い方々に人気。席のすぐ側には漫画や雑誌がズラリと並んだコーナーがある。

休日はお子さま連れやご家族連れも多い

さらに休日ともなると、小さなお子さま連れや地域のご家族連れも訪れるので、小上りのテーブル席はいつもいっぱいで賑わっていることが多い。

バリエーション豊富な豚骨ラーメン

お店の特徴をひと言でいうと『ベースの豚骨スープが絶品の美味しさ』ということ。その豚骨スープを用いたベーシックな「博多らーめん」を基本として、豚骨系のラーメンメニューが豊富に揃っている。その中でも特に人気の高いのが〈博多らあめん坫〉名物の「焼らーめん」で、一般的なそれとはひと味違った逸品。さらに「醤油らーめん」や「塩らーめん」もあり、多種多様なラーメンを取り揃えている点でも有名なお店である。

ベーシックな「博多らーめん」
ベーシックな「博多らーめん」

ラーメンの種類が多い理由は定かではないが、近くに住む多くの学生が地元福岡に限らず九州をはじめ日本各地から集まっていることからラーメンの好みもさまざまだと想像できる。もし豚骨ラーメンが苦手な人がいたとしても〈博多らあめん坫〉なら安心して訪れることができる。

基本の「博多らーめん」が絶品の味

この日、訪れたのは平日の開店直後で11時半過ぎ。すでにカウンターの端々にはお若い学生さんらしき人たちが座ってラーメンを啜っていた。自身もカウンターの空席をみつけて座ると同時に席に設置されたメニュー表をチェック。

いつもなら一番ベーシックで絶品の豚骨スープになる「博多らーめん」を選択するところ。だけどこの日は久しぶりの豚骨系の別メニューを注文したくなり、以前食べた時に抜群の美味しさで感動した「鳥肉めん」こと「ジローめん」を注文した。

ちょっと贅沢に「鳥肉(ジロー)めん」
ちょっと贅沢に「鳥肉(ジロー)めん」

肉厚の鳥チャーシュー入り「ジローめん」

ベーシックな「博多らーめん」に比べると鳥肉を炙るなどの工程が増えるため時間はやや掛かるものの、それでも待つこと少々で配膳された一杯は、厚切りで香ばしく炙られた鳥チャーシューがゴロゴロと入ったボリュームのある贅沢な逸品。

その食べ応えがたまらなく満足度を引き上げてくれると同時に、そもそもの豚骨スープがまろやかでコクのある抜群の美味しさであることから、その存在が極上の一杯へと昇華させる。美味しさの実力ではNo.1メニューではないだろうか。合わせる細ストレート麺も歯切れも味わいもよく、スープとともに楽しめる一杯だ。

想像とはひと味違う名物の「焼らーめん」

〈博多らあめん坫〉の人気メニューであり名物の「焼らーめん」は、スープと具材をしっかりと煮込んで提供される逸品。一般的な焼きラーメンは麺と具材とともに豚骨スープを使って炒められるものの「焼き」がメインになるため完成すると、どちらかといえば「焼きそば」のような見た目になり、スープはほとんど感じられない。

スープも感じられる「焼らーめん」
スープも感じられる「焼らーめん」

ここ〈博多らあめん坫〉の「焼らーめん」は、豚骨のスープをしっかりと感じられ、はじめて食べた時はかなり驚かされた。野菜や刻み焼豚などの具沢山とともに豚骨スープで炒められた佇まいは見た目の華やかと香ばしさで食欲が湧いてくる。しっかりとスープを含んだ細ストレート麺の味わいもたまらなく美味しい。特に学生さんたちには美味しさとともに野菜補給も兼ねたひと品で、ありがたい存在。お近くにお寄りの際はぜひ一度ご賞味いただきたい逸品。

豊富なラーメンラインナップを楽しめる

豊富なラーメンメニューについては、まず地元福岡らしいベーシックな「博多らーめん」。その博多らーめんをベースとした「こがしニンニクらーめん」や「正油とんこつ」、チャーシューめん的な「太肉(タロー)めん」、鶏チャーシュー入りの「鳥肉(ジロー)めん」と、ここまでは地元の人々を虜にする豚骨系のラーメン。豚骨以外では「醤油らーめん」のほかに「塩らーめん」や「塩バターらーめん」「梅塩らーめん」が用意されている。全10種類のラーメンを取り揃えているので、豚骨がちょっと苦手という方でも安心してご利用いただけるラインナップになっている。

広々とした店内構成は、小上がりの4人掛けテーブル席が二つ、ベンチシートのゆったりとした8人掛けのテーブルが一つ、緩いL字型のカウンター席が10席ほど。ご家族連れやグループでも安心してご利用いただける。また席と席の間がかなり広めなため、ゆったりと寛げる空間になっている。お近くに寄られた際はぜひお立ち寄りください。

博多らあめん坫(てん)

住所  :福岡県福岡市南区大橋1丁目4-6[地図
営業時間:11時30分〜23時00分(火〜土)
    :11時30分〜22時00分(日・祝日)
定休日 :月曜日
駐車場 :専用駐車場あり(1台分)、近隣有料駐車場もあり
要確認 :博多らあめん坫(※インスタグラム)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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