「夏のナスはがくのトゲが鋭いものを選んで!」八百屋の目利き術!そのワケとは
こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。
6月も後半に入って、暑い日が続いています。早くも夏バテで食欲がないという方も多いのではないでしょうか。
そんな方は、旬の野菜を積極的に食べてください。季節の野菜はおいしいだけでなく、その季節にあった栄養素が含まれています。夏の野菜にはトマトやきゅうり、なすなど身体をクールダウンさせてくれる働きのあるものが多く、また、夏が旬のにんにくにはスタミナ増進作用があります。
さて、今回は身体を冷やしてくれる作用があり、にんにくとの相性抜群のなすに注目します。ナスって意外とお店で傷んでいるものが陳列されていることが多くある野菜なんです。
そこで今回は八百屋目線で「鮮度の良いなすの選び方」を紹介していきます。
夏のナスはトゲが鋭いものを選ぶ
夏のナスはがくのトゲが鋭いものを選びましょう。
収穫したての夏ナスは刺さるとかなり痛そうなトゲが生えています。しかし、ナスのトゲは収穫から時間が経ったり、陳列台や段ボールで擦れたりすると、折れたり先が丸くなったり、柔らかくなります。
実際にお店で箱から出したばかりの鮮度の良いナスは鋭いトゲが生えているんです。私は新入社員の時、ナスを陳列していると手にトゲが刺さって痛い思いをしたことがあります。
なので、ナスを選ぶときは、トゲが鋭いものを選んでくださいね。
ただ、品種によってトゲがなかったり、秋のナスはトゲが柔らかい傾向があるので、他の目利きポイントも合わせて押さえておきましょう。
なすの選び方
トゲの他に3つのポイントを押さえておけば、鮮度がよくおいしいナスを購入することができます。そのポイントとは...。
・皮にハリがある
・濃い紫色
・ずっしりと重量感がある
1つずつ簡単に説明していきます。
皮にツヤやハリがある
なすを買うときは、皮にハリやツヤがあるものを選びましょう。ナスは90%以上水分で構成されている野菜なんです。ですが、収穫から時間が経つと、呼吸などにより徐々に水分が蒸散していきます。
水分が失われると、皮のツヤがなくなりシワができていきます。つまり収穫から時間が経過していない鮮度が良いナスは表面がツヤツヤしているというわけです。
濃い紫色
次に、なすの色に注目しましょう。
実はナスの紫色はナスニンと呼ばれるポリフェノールの色素なんです。つまり、紫色が濃いものを選べば、栄養的にも良いんです。
全体的に紫色のなすは良いのですが、なすは実が腐るとオレンジ色に変色するんです。
特にヘタ側から傷みやすいので、ヘタ側の実はしっかりチェックしておくと良いですよ。
なすは上の画像のような濃い紫色のものを選びましょう。
※白ナスや緑色のなすを否定しているわけではありません。
ずっしりと重量感がある
最後になすの重さをチェックしましょう。
これはなすの皮のハリをみるのと同じで、なすの水分が抜けていないか確認するためにおこなります。
ずっしり重たいなすは、水分たっぷりでジューシーなのでおいしいですよ。
なすの選び方まとめ
今回はなすの選び方を紹介しました。
ぜひ今回紹介した方法を使って、この夏たくさんなすを食べて頂けると嬉しいです。
また他にも「なすを1ヶ月長持ちさせる保存方法」や「絶品!なすの生姜焼き丼のレシピ」という記事も書いています。