「画像のさつまいもは蜜がにじみ出てて甘い」これ嘘です。八百屋からの警告!そのワケとは
こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。
だんだん気温が下がってきて、お鍋やおでんなどの季節になってきましたね。
この季節になると一段と甘みが増しておいしくなってくるのが「さつまいも」です。秋になるとよく食べるという方も多いのではないでしょうか。
ただ、さつまいもの選び方は、間違った情報が出回っていたりするんです。
しかも、恥ずかしながら私も数年前に上司に教えられてつい2年前くらいまで信じていた目利きの方法(誤情報)なんです。
そこで今回は「世の中に出回っている誤ったさつまいもの選び方」と「さつまいもの選び方と鮮度チェックのポイント」を紹介していきます。
世の中に出回っている誤ったさつまいもの選び方
「甘いさつまいもには表面に黒い汚れがついている。なぜなら、この黒い汚れは蜜が染み出した跡なんです」
これ嘘なんです。信じてしまっている方も多いのではないでしょうか。恥ずかしながらこの情報、私も昔信じていて、農家さんに指摘されて誤情報ということを知りました。
この黒い汚れはヤラピンと言われるものです。ヤラピンはさつまいもに含まれている成分で、甘みとは関係のないものなんです。もともと白い液体なのですが、空気に触れると黒く変色します。
収穫時に断面から染み出したヤラピンが皮に付着すると、その部分が黒くなるんです。
なぜヤラピンが出ているさつまいもが甘いと言われるようになったのか、私なりの考察は、今よく出回っている中で「紅はるか」という抜群に甘い品種があるのですが、紅はるかはヤラピンの量が多く、よく皮にヤラピンがついた跡があります。
紅はるかは甘い
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黒い跡がついていることが多い
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黒い跡がついたさつまいもは甘い
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黒い跡は蜜が染み出た証拠だから甘い
ということになったのではないかと想像します。あくまで僕の勝手な想像です。
さつまいもの選び方と鮮度チェックのポイント
さつまいもを選ぶ時は、好みの品種を見つけることが大事です。甘さや食感はほぼほぼ品種で決まります。
さつまいもの品種選び
とにかく甘いさつまいもが食べたい方は、上で紹介した紅はるかがおすすめです。しっとりしていてとても甘みが強いさつまいもです。
また、シルクスイートもおすすめです。その名前の通り、繊細なシルクのような食感が特徴で、シルクスイートも紅はるかほどではありませんが甘みがかなり強い品種です。これらのさつまいもはお菓子作りにもおすすめです。
「料理に使うさつまいもは甘すぎないほうが良い」という方は、なると金時がおすすめです。なると金時は甘さがあるものの、さっぱりとした甘味でホクホクとした食感が特徴的です。天ぷらや煮物に使うさつまいもは私がなると金時が好きです。
さつまいもの鮮度チェックのポイント
さつまいもの鮮度をチェックするときは、さつまいもの切り口をチェックするだけでOKです。
切り口がしわしわになっていたり、柔らかくなっているものは論外です。カビが生えていることもあります。
さつまいもは両端の切り口の部分をチェックするだけで鮮度の状態がある程度わかるので、参考にしてくださいね。
さつまいもまとめ
今回は「世の中に出回っている誤ったさつまいもの選び方」と「さつまいもの選び方と鮮度チェックのポイント」を紹介しました。
ぜひ今回の記事を参考にして、これからの時期おいしくなってくるさつまいもをたくさん食べていただけると嬉しいです。
他にも「焼き芋を焼くときはアルミホイルを巻くか巻かないか、どっちが美味しいか検証」という記事や「マジでうますぎる!ナスの生姜焼き丼のレシピ」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。