レンジャーズのチャップマン獲得は、早くも大成功の予感!? 移籍後の5登板は与四球も失点もゼロ
7月を迎える前に、テキサス・レンジャーズは、若手2人をカンザスシティ・ロイヤルズへ放出し、アロルディス・チャップマンを獲得した。
そこから、チャップマンは5試合に登板し、1イニングずつを投げている。計17人に対して投げ、奪三振は7、被安打はシングルが2本、与四球と与死球はゼロ。失点もない。
移籍する前の31登板は、16.26の奪三振率だけでなく、与四球率も6.14と高かった。
もっとも、移籍直前の4登板も、与四球はなかった(その前は、2登板で与四球5)。失点も、ホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)に決められた本盗の1点だけ。自責点はゼロだった。
ラミレスの本盗については、こちらで書いた。
また、オールスター・ブレイク後は、2試合続けて登板。それまでは、移籍前と同じく、セットアッパーを務めていたが、中0日で投げた7月15日は、2対0とリードした9回表のマウンドに上がり、試合を締めくくってセーブを挙げた。
2死からマイルズ・ストロウ(ガーディアンズ)を空振り三振に仕留めたシンカーは、スタットキャストによると、球速102.5マイル。自身の最速ではないものの、2015年以降の「スタットキャスト・エラ」における、レンジャーズの投手による最速を更新した。
それまでの球団最速は、101.8マイル。2019年9月14日にエマニュエル・クラッセ(現ガーディアンズ)が記録し、前日にチャップマンが並んでいた。
なお、今シーズン、クローザーとして15セーブを挙げているウィル・スミスは、7月15日の試合で、7回表の途中から登板し、1.2イニングを投げてチャップマンにつないだ。今後についてはまだわからないが、「スミス→チャップマン」のパターンが増えていくかもしれない。