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直前となったIBFウエルター級暫定王座決定戦

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Stephanie Trapp/SHOWTIME

 今週末ゴングが鳴るIBFウエルター級暫定王者決定戦。4位のカレン・チュハジアン戦を控えたジャロン・エニスが先日、地元であるフィラデルフィアで練習を公開した。

 その際にエニスが語った内容をご紹介しよう。

Stephanie Trapp/SHOWTIME
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 21勝(11KO)1敗のチュハジアンを迎え撃つ、エニスは言った。

 「相手の映像は見ていないが、我がチームのメンバーは目にした。彼を攻略するプランを練っているよ。

 フィラデルフィアから(会場となる)D.C.に来てくれるファンがいることに興奮している。数時間の距離だし、彼らの声が聞こえてくるんじゃないか。

 どこで戦うかは関係ない。これまでと同じようにハードなトレーニングを続ける。毎試合、世界タイトルマッチだと思って準備するよ。

Stephanie Trapp/SHOWTIME
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 俺はマイク・タイソンの画像をたくさん見てきた。彼は多くのパンチを組み合わせてコンビネーションを打っている。トリプル、ダブル、同じ腕でのパンチ、そしてノックアウトの数々。彼は後半まで縺れることを予期していない。このキャンプでは、そんなタイソンをよく見ているんだ。

 俺は一年中、休みなくトレーニングをしている。もちろん、休息もとるよ。でも、それは試合に影響しないさ。食事もしっかり摂っているし、体重も一定で、すべてが順調だ。最後の休みはクリスマスだったけれど、それは日曜日をオフとしているから。もし今年のクリスマスが土曜日だったら、トレーニングしていたよ。

Stephanie Trapp/SHOWTIME
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 エロール・スペンス・ジュニアと、いずれ戦うような気がしている。暫定王座を獲得して、次はエロール戦というつもりでいるんだ。実現出来るだろう。

 自分はいつか154パウンドのスーパーウエルター級に上げる。俺は実力者だし、154パウンドでも147パウンドでも戦うよ」

 目下、29戦全勝27KOのIBFウエルター級1位であるエニスは、勝てば確かにIBF同級タイトルを保持するスペンスとのファイトに近付けそうだ。そのスペンスはWBAとWBCも合わせ持つ3冠チャンプだ。エニスはチャンスを掴めるか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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