井上尚弥戦を熱望するチャンプと、モンスターに屠られた挑戦者が対峙するWBCフェザー級タイトルマッチ
WBCフェザー級チャンピオン、ブランドン・フィゲロアが来年2月1日に防衛戦を行う。相手は、井上尚弥にWBC/WBOスーパーバンタム級タイトルを奪われたスティーブン・フルトン・ジュニアだ。フィゲロアvs.フルトン戦は、2021年11月27日以来の再戦となる。
両者の初戦は、116-112が2名、そして114-114が1名のスコアでWBOスーパーバンタム級王者だったフルトンが、フィゲロアから同級WBCタイトルを奪って2冠を達成した。
しかし、判定が告げられた直後からフィゲロアは納得せず「勝ったのは俺だ」と言い続けてきた。
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今回、チャンピオンとしてフルトンを迎え撃つフィゲロアは、リベンジを果たそうとギラついている。
WBC王者は記者会見で言った。
「最高の戦いをしたいので、リマッチにサインしたフルトンに感謝する。俺は最善を尽くす。3年間待ち望んでいた戦いであり、今回はジャッジに任せようとは思わない。12ラウンドまではいかないだろう。
敗戦から多くのことを学んだ。それは俺の体内に消えていない火を灯した。お互い、戦いに来ており、最高のカードの一つだろう。再戦が第一戦よりも大きく、良いものになることに疑いはない。この一戦にすべてを懸ける。ファンにまたエキサイティングなショーを見せられるよ。物議を醸すような判定が下ったのは初めてだったしね。
俺はファイターとして成長し、進化している。そして心の中にある火が、ますます大きく燃えている。自分が126パウンド最強であり、世界最高のファイターの一人であることを証明したい。
自分の戦いをする。俺はアグレッシブに前に出る、独特のスタイルを持っている。フルトンを下したら、井上尚弥と戦いたい。それが目標だ」
あの井上との有明での試合から、今回が2戦目となるフルトンも話した。
「もうすぐラウンド13が始まるね。彼が再戦に応じたことに感謝しているし、リングに上がるのが待ちきれない。
私は彼がどう戦うか理解している。我々はお互いをよく知っている、つまり、相手が何を期待するかも分かる。またアクション満載になることを期待しています。2月1日に向け、必要な調整を行うよ。私には彼を傷めつける力がある。誰もが、それを目にするだろう。
人々は私が誰なのか、記憶に留めるだろうな。彼とのリングなら、やりたいことは何でもできる。フィゲロアに勝つ方法は無数にある。2月1日、私は2階級制覇をするよ。前回のフィゲロア戦では、ケガも無くいい気持ちでリングを降りた。私は試合に勝ったので、前回の試合について誰が何と言おうと気にならない。私は勝利することの意味を把握しているんだ。階級を上げ、より強くなり、多くを学んだ。彼も、それを思い知るだろう。再び世界チャンピオンになるために、リングに上がるよ」
共にフェザー級転向後の井上尚弥の対戦候補として名が挙がりそうだが、もしフルトンが勝者となった場合、再戦を望むのだろうか。