昭和の頃の記憶が蘇る古き良き時代の博多ラーメン店《福岡を代表するクサウマが癖になる豚骨ラーメンの味》
この日は朝起きた瞬間から『達磨のラーメンが食べたい』と思った日。福岡県福岡市博多区那珂の筑紫通り沿いにある老舗の豚骨ラーメン店〈達磨ラーメン〉。開店時間前の到着を目標に、いつものように博多駅方面から筑紫通りへ車を走らせ南下。同じ通り沿いには大型商業施設の「ららぽーと福岡」があり、その少し手前に「元祖赤のれん雄ちゃんラーメン」と同一区画の並びに目的の〈達磨ラーメン〉がある。
創業は1983年(昭和58年)で41年という長い歴史と伝統を誇っている、名実ともに博多を代表する豚骨ラーメンの名店。また地域の人たちからも長く愛され続けている「地元のソウルフード」という位置付けの老舗店だ。実際に(オールドファンにとっては)強い塩味でキレのあるカエシとクサウマなスープが癖になる豚骨ラーメンは、昭和の頃の記憶が蘇るような昔懐かしい雰囲気を醸し出す一杯。それがいま現在、強烈な個性を持つ唯一無二の存在感を発揮する博多の豚骨ラーメンとして、新たなファンやインバウンドのお客さんを獲得し続けている。
満車・満席ながら回転が早いので安心
この日は、開店5分前の到着ながらお隣の「元祖赤のれん雄ちゃんラーメン」との共同駐車場は満車寸前。空いたスペースに車を駐車し、店先へ向かうとすでに暖簾が掛かっていて店内を覗くと広い厨房を囲む大きなL字型のカウンター席は、3/4ほどの席がすでに埋まった状態。急いで空いている席に腰を下ろし席を確保。
選択は「ワンタンメン」をカタ麺で。それと未経験だった「達磨みそ」を注文してみた。待つことしばし。あっという間に満席になり、席の後ろを振り返ると外国の方々も含め店内に待ち客があふれる盛況ぶり。ただ、地元の慣れた常連さんも多く、その間も黙々と食べ終えた先客が次々と席を立つので、そんなに待たされることはなく相変わらずの回転率の良さだった。
ワンタンメンにコクと旨みの達磨みそ
待つこと少々で、まずは赤いレンゲに乗せられた「達磨みそ」が先着の初対面。少し間を置いて「ワンタンメン」も配膳された。見慣れたシンプルな「ラーメン」ながら多めのネギと薄切りのチャーシューはそのままに、ボリュームのある見た目の「ワンタン」がスープの中にもゴロゴロと存在するひと品。
スープは豚骨の出汁と昔懐かしい香りもしっかりと感じられ、少し時間が経つと油脂の膜がスープの表面を覆うほどの濃厚さもありながら、キリリとした塩味の強いカエシが際立つ一杯。
しっかりと炊かれた濃厚な豚骨スープでありながら、実は意外なほどゴクゴク飲めてしまう感じの昔懐かしいタイプの一杯に仕上がっている。
ザクザクとした食感の歯切れのいい細ストレート麺も、スープをしっかり絡めとる博多の豚骨ラーメンらしいオールドスタイルな逸品。
存在感のある「ワンタン」は塩味の強いスープとの相性も抜群。しっかり味の付いた飴とトゥルントゥルンの大きめの皮が美味しく食べ応えも十分。
途中から、みそを徐々に溶きながらいただくと、辛さは然程でもなく味変アイテムとしてスープのコクが増し、その美味しさが強調される逸品。ここで「替玉」し、すべての「達磨みそ」を投入。
そこに、卓上に設置された大きめの黒い器に盛られた激辛の「辛子高菜」も少し投入。「みそ」の濃厚さとともに辛味も増強され、メシや炒飯のお供としてだけでなく、味変の楽しさとともに美味しさのバリエーションが広がるおすすめの一品だ。
限定のラーメン・ミニ炒飯セットが人気
帰り際の会計時、周りの席をざっと見渡すと、11時〜15時限定の「ラーメン・ミニ炒飯セット」を注文されている方々が多かった。昨年の2023年10月頃から始まったセットメニューで、この日も多くの方に親しまれ人気のメニューになっているようだ。
博多駅や福岡空港からもそう遠くない立地で「達磨ラーメン・元祖赤のれん」共同の専用駐車場があるため、車でとても立ち寄りやすい場所。休日になると11時の開店と同時に満席になることもある人気店。
昭和の面影を残したレトロな雰囲気のある真っ赤なカウンターでいただく昔懐かしい味わいの博多豚骨ラーメン。お立ち寄りの機会がありましたら、ぜひご体感ください。
達磨ラーメン
住所 :福岡県福岡市博多区那珂3丁目22-27
[地図]
営業時間:11時00分~19時00分(月〜土)
:11時00分〜15時00分(日・祝)
定休日 :第2・第4・第5日曜日
駐車場 :専用駐車場あり(隣の赤のれんと共有の駐車場です)
要確認 :達磨ラーメン(※インスタグラム)