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地元民を虜にする泡立つ濃厚スープの豚骨ラーメン《名物はラーメン価格に+150円のチャーハンセット》

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡県福岡市中央区の高砂。福岡市を東西に貫く「百年橋通り」沿いの大きなマンションの1階に、地元の人々を中心に支持され続けている博多豚骨ラーメン店〈麺篤屋(めんとくや)〉がある。少なくとも30年前後は営業されているであろう歴史あるお店は、お昼のピーク時には行列もできるほどの人気店ながら、メディアへの露出がほとんどなく“知る人ぞ知る”ラーメン店という印象。

正式な名称が今なお分からずメニュー(お品書き)の表紙には「麺篤屋」、外観の大きな看板には「めんとく屋」、電照の立看板には「めんとくや」とあり、おそらく漢字三文字の〈麺篤屋〉が正解ではないかと予想はしている。

最寄りの駅は西鉄天神大牟田線の「平尾駅」で、そこから歩いて10分弱の距離感なので、福岡市の中心街「天神」や「博多駅」から若干離れた立地のため、お客さんは地域の人々が中心で福岡県外の方が訪れることはほとんどない。

人気はラーメン価格に+150円の「チャーハン」

昔からコスパの良さに定評のあった〈麺篤屋〉。物価の高騰や原材料費の価格が下げ止まりしない中、今でこそ「らーめん」1杯が640円まで上昇してはいるものの、セットメニューの料金はお得な価格設定をキープしたままで「チャーハンセット」は、いまだに「らーめん各種」に「+150円」で注文できる。

しかも、通常よくある半チャーハンよりも、普通のチャーハンに近い量なので満足度も高い。また味のほうもパラパラとした食感で具材は少なめながら、これで150円と考えると十分といった逸品でラーメンとの相性も抜群。

こってり濃厚な泡系豚骨スープの「らーめん」

この日、訪れたのは昼の部の閉店近くの14時半過ぎ。さすがに混み合う時間帯ではないが、テーブル席に1組、カウンターに3人の先客がいて左最奥のカウンターに腰を下ろした。注文は、晩御飯のことも頭に置きながら単品の「らーめん」を選択。

どちらかというと、ゆっくり提供までの時間を要するお店なので、のんびりと待つことしばし。配膳された「らーめん」は、油脂膜がサッと張るほどのこってり感のある豚骨スープではあるものの、口当たりは意外なほどマイルドな一杯。

そこに醤油系のかえしを効かせたコクと甘みのあるスープに仕上がっている。合わせる麺は博多らしいザクザク食感の歯切れのいい博多らしい中細ストレート麺で、どちらかといえば地元の人々には馴染みのあるシンプルな豚骨ラーメン。トッピングは、チャーシュー、ネギ、キクラゲというシンプルな組み合わせ。

お店までの交通手段は「西鉄バス」が便利。福岡市の中心「天神」からだと「渡辺通り」を経由し「日赤通り」を南下する本数が比較的多く、南下すること10分ほどで「那の川四角」の交差点に近づく。最寄りのバス停は「高砂二丁目バス停」と「那の川バス停」。那の川四角の交差点からすぐの場所に〈麺篤屋〉はあり、バスやタクシーで向かう際はそれを目標にするといいと思う。

最後に。〈麺篤屋〉の店内構成は、右手の壁側に四人掛けのテーブル席が3つ。左手には厨房を囲むL字型のカウンターが10席ほどで合計20席ほど。割と広めな店内なので、お一人様はもちろん、グループやご家族で訪れても安心。お昼時のピークタイムは混雑しますので、できればお昼遅めの時間か夜営業が入りやすくおすすめです。ぜひ機会がありましたらお立ち寄りください。

麺篤屋(めんとくや)

住所  :福岡県福岡市中央区高砂2-11-5[地図
営業時間:昼)11時30分〜15時30分 
    :夜)18時30分〜22時00分
     ※祝日は、12時00分開店になります
定休日 :日曜日、第2・第4 月曜日
駐車場 :専用駐車場あり(店頭に2台)、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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