次々と台風が発生する可能性 オリンピック開幕時も要注意か?
台風6号は沖縄方面を指向へ
日本のはるか南海上に発生していた雲域が、その後熱帯低気圧としてまとまり、気象庁からは今後24時間以内に台風へ発達する見込みとの情報が発表されています。もし発生すれば、6月下旬に小笠原諸島へ接近した台風5号に次ぐ、台風6号となります。
発生が予想される台風6号は、発達しながら北西方向へ進み、予報円の真ん中を進むと、週明けの19日(月)から21日(水)頃にかけて、最大瞬間風速50メートルから55メートルの強い勢力で、沖縄本島付近を進む見通しです。
速度が上がらず、時速10キロから15キロ程度で進む予想ですから、沖縄は長丁場の大荒れに見舞われるおそれがあります。
ただ現時点では、進む方向や速度はまだ定まっておらず、中心が進むとみられる予報円の大きさは沖縄付近で直径1000キロ以上に達しており、北へ進めば奄美地方へ向かう可能性もありますし、南へ進めば石垣島など先島諸島を指向する可能性もあります。また接近するタイミングも1日から2日程度ずれる可能性があります。
沖縄地方には発達する熱帯低気圧に関する情報が出されていますので、今後も常に最新の情報をチェックしていただきたいと思います。
来週後半には新たな台風が北上も?
タイトル画像の雲の様子をご覧いただくと、台風6号へ変わるであろう熱帯低気圧の他、きょう17日(土)午前9時、南シナ海にも別の熱帯低気圧が発生しました。将来的にこの熱帯低気圧も台風へ変わる可能性があります。
またこれらとは別に、来週後半には日本の南で新たな熱帯擾乱(ねったいじょうらん)の発生を予測するモデルが多くなっており、南の海上からなかなか目が離せない状況が続きます。
まだかなり参考の域を出ませんが、上図は日本のGSMと呼ばれるモデルの計算結果です。
左側は単独モデルで、この計算では、来週の週末頃、小笠原諸島付近を熱帯擾乱(低気圧)が北上する予想で、これは台風かもしれません。
一方、右側はアンサンブル予報といって、わずかな誤差を与えつつ、約50通りの計算を行ったもので、小さな赤い丸は熱帯擾乱(低気圧)の位置を示しています。これも台風の可能性があります。これによると、まだかなりばらつきが大きいものの、日本の南に熱帯擾乱(低気圧)を計算している結果も多く見られる状態です。
来週の後半と言えば、オリンピックが開幕する時期となりますが、ことによると、時期を同じくして、台風などの熱帯擾乱が北上してくる可能性も考えられます。
今後発生が予想される台風6号とともに最新情報にご注意下さい。
参考:国立情報学研究所(デジタル台風)