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自己肯定感が上がる片づけ、自己肯定感が下がる片づけの違い

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私は片づけを仕事にしていますが、片づけを続けるうちに表情が明るくなったり、おしゃれをして出かけるようになったり、なんだか楽しそうに過ごしはじめる人を見てきました。

一方で、自分でがんばって片づけてみたけど結局断念したとか、片づけができない自分がイヤになったりする人もいます。

前者と後者の違いは何なのでしょうか。

違いは「自己決定」がスタートになっているかどうか

片づけを始めたら充実し毎日が楽しくなる前者と、片づけのことで自分が嫌になる後者とで違いの一つはスタートです。

前者の片づけは自分に必要なモノを選ぶことから始めるので、自分で選ぶという「自己決定」がスタートです。

私がサポ―トしている片づけは、捨てることを大前提としていません。モノが多いと悩みながらも、一つ一つ手に取って「自分や家族にとって必要なモノは何か」を考えて自分で答えを出しています。

そして自分で残すモノを決め、その後残すモノの収納を考えていく過程は、自分の暮らしを自分で作っていることを実感できます。

片づけを始めたらなんだか楽しくて自己肯定感が上がっていく人は、自分で悩みながらも片づけて効率的な暮らしを手に入れ、必要なモノや大切なモノと暮らす安心感や喜びを感じているため、心が少しずつ満たされ自己肯定感も上がるのでしょう。

自己肯定感が下がる片づけとは

しかし後者は、片づけなくちゃいけないという義務感や、捨てるのに抵抗があるのに「捨てる」からスタートしています。

自分で必要なモノを選ぶという、自らモノをピックアップしていく片づけは、自分の周りに必要なモノ、大切なモノ、好きなモノが増えていくのに対し、

義務感や「捨てる」が大前提の片づけは、自分の身の回りをただ整えたり、自分の身の回りからモノが削ぎ取られるような、奪われていくような気持になることがあり、片づけがどんどんイヤになり、片づけができない自分も嫌になってしまうのです。

片づけは自分の暮らしをつく方法の一つ

もちろんモノがあふれ返り足の踏み場がないような家は、今すぐ片づけたほうがよいし、まずは「捨てる」が大前提です。

しかし普通に生活ができているのであれば、見た目のキレイさだけにこだわらず、人と無理に比べることもせず、自分の暮らしに必要なモノは何かを考えてモノを選び、家の中に自分の大切なモノが増えていくのを楽しむ余裕を時には持ちたいものです。

自分の必要なモノや大切なモノを管理していると、自分を大切にしているように感じ自己肯定感も上がります。

片づけは単なる苦行ではなく、自分の暮らしを作る一つの方法です。

だから「片づけなくちゃ!」と義務感だけで片づけたり、無理に捨ててモノを減らすことに注力する片づけより、大切なモノや好きなモノを選び残し、その収納法を考えるようにしてはいかがでしょうか。

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★藤原友子★
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小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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