ココを食べないなんてもったいない「桃」は1個の中で味が違う【野菜のプロ】農業女子歴15年が伝授
夏が旬の果物がたくさん出回ってきました。その中でも、大人気の桃は各産地から出荷されています。品種がさまざまあり、特徴が異なることも多くて、美味しい桃を選ぶのはちょっと苦労します。キズがあるとすぐに腐ってしまうし、食べてみると甘さがイマイチだったり、本当に難しいのが現状です。早生の品種の代表格である「日川白鳳」が好きなのですが、今はもう、品種がドンドン変わり晩生の品種が店頭に並んでいるシーズンです。
桃をカットした人の特権を!
野菜ソムリエプロとして、以前、スーパーマーケットの青果売り場のスタッフ向けの研修講師をしていた関係で、桃もかなり詳しいです。じつは、桃って1個の中で、美味しい部分とそうでない部分が存在します。100%ではありませんが、ほぼ当てはまる裏ネタです。それは、桃の割れ目(縫合線)この線の近くの果肉は、全体の糖度から言って、糖度が低い部分になっていることが多いのです。では、おいしい部分はどこ?と思いますよね。その脇のふっくら丸みをおびている部分です。丸みがあるところは、しっかり熟して成長した場所なのです。
来客が来て、桃をデザートに出したりする際には、ぜひ割れ目部分ではなく、ふっくらしているところをお客様に出せば、喜ばれます。家庭では、カットした人の特権で、おいしい部分は自分のお皿に!縫合線の部分は、他の人のお皿に入れてしまっても食べる人にはわかりません。こっそりカットした人の特権を桃シーズン楽しいんでください。
高温障害があります
最近出荷されている桃は、表面は何にもなっていなくて、きれいな皮であっても、カットしてみると種まわりが茶色くちょっと腐った状態になっているものが多数確認されています。これは、全国的にも高温が続いているために、桃が高温障害でこのような現状になってしまっているのです。産地でも出荷の際には、かなり気をつけていますが、青果物に100%はないので、こんな桃に出合ってしまっても、食べられる部分だけ楽しんでください。農業は自然相手なので、こればっかりはどうにもできない問題なのを知ってほしいです。
※この記事には個人の見解を含みます。
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☆桃の美味しい選び方は、過去記事 買わなきゃ損!モモは「そばかす」を探して【農業女子が伝授】はずれ桃を買わない3つのポイント をご覧ください。