長年地元の方に愛されてきたソウルフード！大人な長野パン旅をナビゲート！

旅するパンマニア　片山智香子です。北は北海道、南は沖縄まで日本全国美味しいパンを求めて旅をしています。いままで食べたパンの累計は軽く1万個以上。そんなパン愛好家の私が「これは！」と感動した日本各地のパンを紹介していきますね。

今回紹介するエリアは長野県・上田。
東京から行く場合、北陸新幹線に乗り約90分。ちょうど軽井沢駅と長野駅の間くらいにあります。パン好きな方には天然酵母パンの草分け的存在「ルヴァン」が、歴史好きの方には「真田幸村」の城である上田城のある場所と言えばピンとくるかも。

ベーカリーココラデは長野県内に4軒（長野県 御代田町／長野市／上田市／松本市）あり、今回訪問した上田店、駐車場が完備されているのでほとんどの方が車を利用すると思うのだけれど、上田駅からも2キロないくらい。駅を降りたらひたすら左、途中、上田城跡がをあるのでそこをさらに進み、26分くらいなので歩いて行くことも可能です。

朝は9時からオープンしていて、自然光入るめちゃくちゃ開放的な店内。入ってすぐのところに大人気という牛乳パンを始めとした甘いパン、奥には惣菜系など120種類以上のパンが陳列。ガラス扉の向こうには厨房があるので作っている様子を垣間見ることが出来ます。

そうそう、パンの他にトースターなども陳列されていて、どうやらパンに関するセレクトショップも兼ねている様子。こちらのグッズも購入可能らしいです。もうね、見ているだけでワクワクしちゃう空間なのです。

牛乳パン、メープルナッツ、焦がしバターのメロンパンを実食

長野県のご当地パンとして親しまれている牛乳パン。
きっかけは諸説あるようなのだけれど、昭和30年代の当時、伊那市にあったベーカリーが、バタークリームをパン生地に挟んで提供したのが発祥と言われています。いまでは、県内のパン店がオリジナルのこだわりで作っていて、ベーカリーココラデも例に違わず。お一人様２個までと制限を設けないといけないくらいの人気ぶり。ちなみに1個から予約も可能です。

すっきりとした甘さを出すために生クリームを多く使ったミルククリームをパン生地にたっぷりとサンド。卵不使用で作っているという生地は、もっちりしていながらもしっとり。なによりクリームの喉ごしが良く、結構ボリュームあるのだけれど、口あたり軽くペロッと食べれます。

実は、以前に都内のアンテナショップで食べた牛乳パンがいまいち好きな味ではなく牛乳パンには少しだけ苦手意識があったのだけれど、それを根底から覆してくれるくらい美味しかったのです。上田に行くことがあったら是非とも食べて欲しい一品。

お店の方にオススメされて購入したメープルナッツ。メープルがたっぷり染み込んだデニッシュ生地に大粒アーモンドとクルミがトッピングされています。甘さに香ばしさの組み合わせだけでも美味しいのだけれど、上にキャラメリーゼされているのか、ほろ苦さも感じます。これがね、全体の味をギュッと引き締めていて、甘ったるすぎないので食べていて飽きのこない味になっているのです。これはリピ決定！

焦がしバターのメロンパンは、普通のメロンパンより黄色味が濃く、ふんわり。それでいてパン生地は程よく弾力あり、クッキー生地のザクザク感はありながらも、分離された食感というよりはパン生地との一体感があり、なにより焦がしバターを使っているからか、芳醇な香りが鼻腔をくすぐり食欲をそそります。

私は利用しなかったのだけれど、店内には34席、テラスには16席のイートインスペースあるので、焼きたてのパンを、ゆったりとくつろぎながら頂くこともできるようです。