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6月の食中毒に注意!発生を防ぐポイントを解説

りえか料理研究家

雨も多くなる6月、温度や湿度が上がり、食中毒の危険性が高まります。

せっかくの食事で食中毒に苦しむことのないよう、注意点を確認していきましょう!

Q 食中毒が起きやすいシチュエーションは?

温度や湿度が高いところに、長時間放置された食品からは食中毒が起きやすいです。

菌の多くは湿度(特に70パーセント以上)を好み、

温度も20~40度くらい(特に30~38度くらい)が

菌が増えやすい温度帯となっています。

また、作ってから2時間以内に食べられるとよいですが、

お弁当などでは難しい場合も多いと思いますので

冷蔵庫など温度管理のしっかりしたところで保存し、

再加熱してから食べるようにしましょう。

Q 食中毒を予防するための注意点は?

食中毒予防の三原則は

菌をつけない、増やさない、やっつける!

一つずつ確認してみます。

①菌をつけない

手や調理器具を清潔に保つのが大切です。

手はいろいろなところを触るので雑菌がつきやすく、

ちょうどよい体温で繁殖もしやすい・・・

指の間や爪の間、手の甲、手首などまでしっかり石鹸で洗い、

水気をふいて、アルコールで消毒しましょう。

消毒用アルコールは、濃度70パーセント以上のものが殺菌効果が高く

食品添加物として認められているものなら、

そのまま食品にふきかけたりもでき、万が一口に入っても安心です。

間違いがちなのは、アルコールは蒸発するときに菌を殺すので、

吹きかけたら拭き取らずにそのまま、自然乾燥させましょう。

②菌を増やさない

菌の好む環境を作らないことが、増やさないためのポイントです。

余分な水分はつけず、湿度も温度も管理すること。

調理する環境も湿度80パーセント以下、温度25度以下に保つよう心がけましょう。

③菌をやっつける

食品をしっかり加熱して殺菌する。

サルモネラ、病原性大腸菌、カンピロバクターなどの食中毒菌の多くは、

中心部75度以上1分間の加熱でほとんど死滅します。

(ノロウイルスは85度以上90秒)

食中毒菌が増えやすいのは、20〜40度くらいなので

加熱調理したあとは、その温度帯を素早く通過させることが大切です。

すぐに食べない場合は、粗熱がとれたら冷蔵庫などを活用して

手早く冷ましましょう。

作り置きのおかずも菌が増えている可能性があるので食べる前には

再加熱が大切です。

もしお弁当に詰める時は、熱いまま詰めると水滴がついてしまうのと

危険な温度でいる時間が長くなってしまうため、

詰める前に冷蔵庫や冷凍庫で手早く冷やしてから詰めるとよいですよ!

Q お弁当につめるときに注意すべき食材/向いている食材は?

注意すべき食材

水分の多いもの、加熱していないもの(サラダ(レタス、きゅうり、トマトなど)、フルーツ、刺身、加熱不要の加工食品(ハム、ちくわ、半熟卵など)、調理してから時間が経った食材、複数の食材が接触しあうもの(炊き込みご飯やチャーハンなど)など

水分があると菌が繁殖しやすいのはもちろん、汁漏れも嫌なので、

お弁当に入れるときは水気を切りましょう。

生野菜や水分の多い野菜などは、塩分に接することで水気が出るので、

ソースやドレッシングは別添えにして食べる直前にかけるようにしましょう。

魚や肉は中心までしっかり火を通して、

卵も半熟は避けましょう。

おにぎりは素手でにぎらずにラップやビニール手袋を使用しましょう。

向いている食材

抗菌効果のあるお酢や生姜、梅干しを加えたもの(できれば混ぜる)、スパイスのきいたもの、味付けの濃いもの(塩や砂糖)、生野菜ではなく漬物やピクルスなど

梅干しや生姜、大葉、酢など抗菌効果のある食材を使うとよいでしょう。

ごはんを炊くときに少し酢を入れるのも効果的です。

味付けを濃いめに、塩分や糖分を多めにすることでも保存性が高まります。

Q 食中毒対策におすすめのグッズ

生の肉や魚には食中毒菌がいる危険性が高いため、

加熱調理する食材と、加熱せずにそのまま口に入れる食材を切る

まな板を分けることをおすすめします!

煮沸消毒できるまな板や、使い捨てのまな板シートなどもおすすめです。

忘れがちですが、スポンジや食器を拭く布巾なども定期的に交換しましょう。

また、お弁当なら、抗菌シートや保冷剤を活用して菌を増やさないようにできるとよいでしょう。

この記事が、食を通して

季節を楽しむきっかけとなれたら嬉しいです。

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料理研究家

栄養士、調理師、フードコーディネーター。 旬食材を、素材を活かして手軽においしく楽しむ方法やレシピを紹介しています。

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