生まれた時から親孝行!? シリーズとシリーズの間に産声を上げる。父は今年167試合すべてに先発出場
妻あるいはパートナーの出産に際し、チームを離れるメジャーリーガーは珍しくない。それについては、何度か書いてきた。なかには、ポストシーズンの途中ということもあった。
◆「このチームは出産ラッシュ。8日間に4人が「父親リスト」に入る」
◆「妻の出産に立ち会うため、あと1勝でワールドシリーズ優勝のチームを離れる。勝敗に影響は…」
選手だけでなく、監督もそうだ。
◆「ツインズの監督がチームを離れる。もうすぐ生まれるツインズが理由。不在中に地区優勝が決まる可能性も」
だが、マーカス・シミエン(テキサス・レンジャーズ)は、欠場せずに済んだ。レンジャーズのスウィープでディビジョン・シリーズが終わったのは、10月10日。次のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズが始まるのは、10月15日。妻のタラが4人目の子供、最初の娘を生んだのは、その間の10月12日だ。前フォートワース・スター-テレグラム――現在はフリーランス――のステファン・スティーブンソンによると、母子ともに健康だという。
今年、シミエンは「1番・二塁」として、レギュラーシーズンの162試合すべてに先発出場した。ポストシーズンの5試合も、同様だ。ここ3シーズンの欠場は、昨年5月の1試合しかない。
ポストシーズンでは、ここまで打率.174と出塁率.240ながら、レンジャーズには不可欠な選手だ。レギュラーシーズンでは打率.276と出塁率.348を記録し、29本のホームランと40本の二塁打を打った。ポストシーズンでも、4安打のうち2本は二塁打。2試合で1打点ずつを挙げ、5試合で4度、ホームを踏んでいる。
なお、シミエンは、ワールドシリーズ優勝を経験したことがない。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズに出場するのも、4度目のポストシーズンとなる今年が初めてだ。