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大谷は「50-50」、ラミレスは「40-40」に一歩近づく。彼らに続く3人目の「30-30」は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)Sep 6, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月6日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)とホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)は、同じ試合に出場し、それぞれ、「50-50」と「40-40」に一歩近づいた。

 大谷は、6回裏にホームランを打ち、45本塁打と46盗塁。ラミレスは、4回表に二盗を成功させ、34本塁打と35盗塁とした。試合は、ガーディアンズが3対1でドジャースを下した。

「50-50」は、まだ誰も達成したことがない。「40-40」は、今シーズンの大谷が史上6人目だ。

 今シーズン、ホームランと盗塁のどちらも25以上の選手は、大谷とラミレスの他に2人いる。ボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)とフランシスコ・リンドーア(ニューヨーク・メッツ)がそうだ。ただ、この日は、どちらも足踏み。「30-30」に近づくことはできなかった。

 ウィットJr.は、4打数0安打。5回裏の投手ゴロで走者が封殺され、自身は一塁に残ったが、盗塁は試みなかった。リンドーアは、5打数1安打。1回裏にシングル・ヒットで出塁し、次の打者が三振を喫した後、マーク・ビエントスのホームランで生還した。

 現在、ウィットJr.は、30本塁打と28盗塁。リンドーアは、30本塁打と26盗塁だ。

 ロイヤルズは、ミネソタ・ツインズに勝ち、ツインズを抜いて、ワイルドカード・レース(ア・リーグ)の3位から2位に浮上した。メッツは、同点の10回裏にビエントスがこの試合2本目のホームランを打った。こちらも勝利を収めたアトランタ・ブレーブスとともに、ワイルドカード・レース(ナ・リーグ)の3位タイに位置している。

 なお、大谷は、シーズン100打点に到達し、ナ・リーグ・トップのウィリー・アダメス(ミルウォーキー・ブルワーズ)に並んだ。この日、アダメスは、4打数0安打、0打点。彼らに次ぐ3位のマーセル・オズーナ(ブレーブス)は、3打数2安打ながら、打点は98から増えていない。

 大谷とオズーナのホームランの差は、8本に開いた。オズーナは、打率もリーグ2位に位置している。こちらは、僅差。トップのルイス・アライズ(サンディエゴ・パドレス)が.310、オズーナは.309だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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