愛と山がないホームと2024年3月お別れ!JR石北本線・愛山駅
JR北海道は2023年12月15日、2024年3月16日のダイヤ改正で石北本線の無人駅・愛山駅の廃駅を発表(外部リンク)。函館本線・中ノ沢駅、石勝線・滝ノ上駅、宗谷本線・初野駅と恩根内駅と共に廃止されます。
石北本線・愛山駅も廃駅まで異常気象がない限り雪の光景でお別れが決定しました。
筆者は廃駅の話が表面化した2023年夏、車で訪問しています。もう不可能な雪のない愛山駅の姿を取り上げることにしました。
これから愛山駅を訪問したいファン・特に車で行けない方に役立つ周囲の話と共に、過去の周辺廃駅の状況から、愛山駅が廃駅後どうなるか想定しています。
愛山駅にこれから行くファンだけでなく、行けないファンにもお役に立てば幸いです。
(訪問:2023年7月24日)
ホーム1面1線の無人駅!
国道39号&踏切近くの無人駅
愛山駅は愛別町にある、石北本線・中愛別ー安足間(あんたろま)の間にある無人駅です。地名の由来は愛が愛知県、山が山形県。付近の開拓が愛知県や山形県からの入植者で行われたためです。駅にもすぐ近くには愛や山はないと言ってよいでしょう。
付近は人家が少なく、農地が広がる地域ですが、線路のすぐそばに交通量が多い国道39号が走っているので、車での訪問は容易。
愛山駅に国道39号から訪問する場合、愛山22線踏切を渡ってすぐですし、国道からもホームが見えます。
ホームは片側1面
愛山駅のホームは片側1面1線。ホームに進むには階段を利用。
ホームからは国道39号などがよく見えます。
駅名標は比較的新しめで1カ所のみ。
発車時刻表は駅名標の隣です。列車の本数が上川方面行きが1日5本、旭川方面行きが6~7本で、朝は旭川方面へ移動し昼から夜にかけて戻って来る停車時刻といえます。
あれ?無人駅でも待合所はあるはずと思われるでしょう。愛山駅の場合はちょっと離れた場所にあります。
そばに待合所!
待合所というより小屋の建物がホームから道を渡ってすぐにあります。
待合所前からホームが見えますが、道路を渡ってホームへ行かなければなりません。車には注意しましょう。
待合所内に様々な掲示があるのは道内の無人駅のほとんどに共通しています。
愛山駅の場合、時刻表はホームですが、運賃表は待合所の中。
愛山駅が廃駅後の動きは、石北本線・新旭川ー上川で先に廃駅となった3カ所の現況から予想は可能でしょう。北日の出(旭川市)、将軍山(当麻町)、東雲(上川町)に共通するのは列車交換設備がなく、ホームが単式1面1線だったこと。3カ所とも駅名標はもちろん、待合所やホームの跡が全く残っていません。廃駅後の動きはすぐだと思われます。
それでは愛山駅の踏切以外の周囲にも注目してみましょう。
近くにバス停!バスを入れた訪問可
再び踏切手前に戻ります。愛山駅の前に信号機がある交差点があるので、車で訪問する場合は見つけやすいと思います。
実はホームからも見えるのですが、愛山駅すぐそばに道北バスのバス停「愛山小学校前」があります。
まず上川町中心部や層雲峡方面のバス停へ。
1日7本。JRと違い午前中にもあります。
反対方向・旭川方面のバス停には雨宿りが出来るほか、雪がない時期は自転車を停められそうです。
こちらも1日7本。
道北バスのホームページには該当バス路線の時刻は確かにある(外部リンク)のですが、主要バス停の時刻しか書かれていません。最寄「愛山小学校前」の時刻を出発したい場所と共にネットで調べたい場合はジョルダン(外部リンク)などを利用した方がいいでしょう。
愛山駅が廃止される前に、行きも帰りもJRで行けないことはありません。しかし車を使わずに愛山駅を訪問する場合、時間の都合次第では片道あるいは往復共道北バスを利用した方が効率が良い時があります。もちろん廃駅後に公共交通機関で訪問するには道北バスしかありません。
まとめ
1.石北本線・愛山駅が2024年3月16日に廃止される。
2.愛山駅は片側1面1線のホーム。
3.愛山駅の待合所はホームから道路1本隔てた場所にある。
4.すぐ近くに国道39号を走る道北バスのバス停がある。
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