マーガレットがいっぱい咲くホームは2023年で最後!函館本線・中ノ沢駅
2023年6月10日、JR北海道は函館本線・中ノ沢駅を2024年春のダイヤ改正で廃止する意向を地元・長万部町に伝えたと報道されました(外部リンク)。また2023年9月7日、木幡正志長万部町長は、町議会で中ノ沢駅の廃止を容認すると表明(外部リンク)。2024年の廃止が決定しました。
廃止が決まった中ノ沢駅は、長万部駅の隣(函館寄り)にある無人駅で、6月はホームにマーガレットの花がいっぱい咲く事が一部鉄道ファンに知られています。廃止報道を受け、急きょ現地に向かいました。(取材:2023年6月13日)
なお函館本線・中ノ沢駅については下記動画でも取り上げています。外国人向けに英語字幕付きですが、You Tubeの字幕機能をONにすれば日本語字幕が出ます。
国道5号から近い貨車駅舎!
札幌と函館を結ぶ国道5号を進むと、長万部町中ノ沢のほぼ中心部にJR中ノ沢駅へ向かう道があります。
国道入口には冬は積雪で見つけにくい木製看板が。
中ノ沢駅は廃車となった貨車を駅舎で使用している無人駅です。
駅舎に駅ノートがあった!
貨車駅舎内部は清掃が行き届いていました。
中ノ沢駅付近は特急「北斗(札幌ー函館)」や貨物列車が多く走っており、複線なのに普通列車は1日12本という少なさ。
中ノ沢駅を訪問した人がメッセージを残す駅ノートがありました。
ホームにはマーガレットがいっぱい!6月が見頃でもう最後
駅舎の内部を出てホームへ向かいます。
駅舎側ホームが函館方面、構内踏切のむこうにあるホームが長万部方面です。
以前は引込線があった、現在は撤去された場所にマーガレットなどがたくさん。
人が入らない場所にマーガレットなどが咲いています。
花に囲まれながら列車が停車・通過
訪問は午前11時頃、ちょうど函館発長万部行き普通列車がやって来てすぐに発車。
普通列車が到着・発車してすぐに高速通過列車があるので注意を促す長万部駅の掲示がありました。
約2分後に函館行き特急北斗6号が通過。
国道5号に函館バスが運行中!
JR函館本線に並走する国道5号には、函館バスの路線バス(外部リンク)が走っています。
長万部ターミナル(長万部駅経由)行きは函館から4本、瀬棚から7本あります。なお瀬棚からのバスは、旧国鉄瀬棚線の代替バスでもあります。
反対側・函館方面と瀬棚方面のバス停です。
こちらも函館ターミナル行きが1日4本、瀬棚方面行きが1日7本あります。
旅行者が公共交通機関を利用し、JRだけで中ノ沢駅訪問が厳しい場合は、函館バス・長万部駅前バス停などを拠点に移動してみましょう。
近くに「浜ちゃんぽん」と「はっぴーディアーズ」
中ノ沢駅や函館バス中の沢駅前バス停近くに、立ち寄りにおススメの店が2か所あります。
三八飯店 長万部店
JR中ノ沢駅から国道5号に沿って北へ約250m(徒歩4分)進むと、ドライブイン「三八飯店 長万部店」。
店内の自動券売機で食券を購入し、店員に注文する方式。
代表的なメニューが「塩味浜チャンポン」1,100円。
はっぴーディアーズ
中ノ沢駅から南へ400m進むと国道5号沿に菓子メーカー「はっぴーディアーズ」(外部リンク)の売店と工場があります。廃校となった中ノ沢小学校を改装しています。
まとめ:JR中ノ沢駅の2023年6月はマーガレットホームは最後!
JR北海道が長万部町に廃止を申入れ、長万部町長が受け入れを公式の場で表明しました。2024年のダイヤ改正に向けて廃駅を惜しむ人の訪問が出てくるでしょう。
廃止されると駅舎やホームの中に入れなくなるでしょう。更に駅舎やホームを撤去すれば、マーガレットなどの花も除去される可能性が高い。今後の動きに注目していこうと思います。