2024年3月廃駅予定!宗谷本線・恩根内駅&初野駅(北海道美深町)
2023年12月12日、北海道新聞はJR北海道が美深町にある恩根内駅と初野駅を2024年春に廃止する事にしたと報道(外部リンク)。他の道内マスコミも同様に報じています。両駅の廃駅により2024年春から美深町内の鉄道駅は美深駅のみに。2023年春夏に廃駅に向けた動きがありましたが、今後は更に訪問者が増えるでしょう。
筆者は2023年6月、車で両駅を訪問していました。これから訪問したい方、行きたいけど行けない方に役立てればと思い、訪問当時の様子を紹介していきます。
一度廃駅撤回・後に廃駅へ!恩根内駅
恩根内駅は天塩川温泉(音威子府村)ー初野の間にある無人駅。恩根内駅前に人家があり、役場出張所に駐在所もあります。
2020年にJR北海道から廃駅の打診がありましたが、当時は地元町内会が存続を訴え、美深町管理の駅に。しかし2023年夏、利用者減に加えて住民の高齢化などによって駅維持が難しくなり、事実上2024年春の廃駅が決定しました。
現在の駅舎は1993年に建設。駅舎にある恩の字は最近付いたものです。
かつて列車交換設備があったのですが、現在のホームは片側1面。
駅名標は1か所。かつて隣に紋穂内・豊清水がありました。廃駅後、駅名標は訂正されています。
駅舎内の運賃表も智東・北星・南美深・紋穂内・豊清水の廃駅後に訂正されています。
列車は1日8本・4往復。
訪問時、稚内行きの普通列車が到着。
乗降ゼロで30秒停車の後、発車しました。
次は隣駅・初野駅へ。
プレハブ待合所の無人駅!初野駅
初野駅は恩根内ー美深の間にある無人駅。
美深14線踏切が駅の稚内側にあり、踏切手前に待合所とホームがあります。
プレハブ待合所は美深町が設置。
ホームは片側1面で、木板が敷かれています。
駅名標はこちらも1か所。紋穂内廃駅後にシールをはがしたと思われる状況でした。
駅周辺の人家はあるけどわずか。
ホームへはプレハブ待合所前から昇り降り。
こちらも1日8本・4往復、運賃表は智東・北星・南美深・紋穂内・豊清水の廃駅時訂正。
美深町にある鉄道駅が町の中心・美深駅のみになります。恩根内駅・初野駅の乗降減以外に地元が廃駅を容認した理由がありました。
廃駅理由の一つに路線バスの存在!
廃駅後に他の公共交通機関で地元民が移動出来ることが廃駅条件となる場合があります。恩根内ー初野の間にあった紋穂内には近くの国道40号に路線バスがありますが、紋穂内を通る名士バス(外部リンク)は名寄ー恩根内駅前を結ぶ路線でした。
恩根内駅前に名士バス停留所&終点
恩根内駅出入口手前に名士バスのバス停があります。
1日7本~8本あります。
では初野駅最寄バス停はあるのでしょうか?
初野駅近くの国道にもバス停
初野駅前の踏切がある道路・14線と国道40号との交差点・目印は函岳への入口看板です。
信号があります。
まず名寄方面。
恩根内駅を出た1日7~8本が停まります。
一方、恩根内駅方向はといえば、
1日8本。
廃駅前に恩根内駅、初野駅を訪問する場合、車での移動でなければ、名士バスを組み合わせた方が良い場合があります。更に廃駅後は初野駅や恩根内駅から音威子府・稚内方面に公共交通機関のみで移動するには、美深駅に戻ってから宗谷本線利用に変更。
恩根内、初野周辺の住民が、美深町中心部・名寄を向いて生活している事が伺えます。
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