本塁打も盗塁も、すでに二桁到達。「40-40」に「本塁打王&盗塁王」も!? 前者は過去4人、後者は…
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今シーズン、すでに10本以上のホームランを打っている選手は、32人を数える。ア・リーグに18人、ナ・リーグに14人だ。一方、10盗塁以上の選手は、ア・リーグに2人とナ・リーグに1人の計3人。どちらにも到達しているのは、フェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)だけだ。
現時点で、タティースJr.は13本塁打&10盗塁。パドレスは47試合を終えているので、この点からすると、シーズン全体では44~45本塁打&34~35盗塁のペースだが、タティースJr.は4月と5月に故障者リストに入っている。出場はまだ30試合だ。ここからの115試合中90試合に出場し、同じペースでホームランを打って盗塁を決めていくと、52本塁打&40盗塁となる。
「40-40」の達成者は、ホゼ・カンセコ(1988年)、バリー・ボンズ(1996年)、アレックス・ロドリゲス(1998年)、アルフォンソ・ソリアーノ(2006年)の4人。「50-40」は皆無だ。2年前に「40本塁打&40盗塁の「40-40」と50本塁打&30盗塁の「50-30」はどちらがより難しい!?」で書いたとおり、「50-30」もいない(その後も現れていない)。ちなみに、タティースJr.の父、フェルナンド・タティースは、1999年に「30-20」を記録した。
また、タティースJr.の13本塁打は、リーグ・トップのロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)と2本差の2位タイ。10盗塁以上はリーグに1人なので、当然ながら単独トップだ。タティースJr.には、本塁打王&盗塁王の可能性も――2019年に41本塁打&37盗塁のアクーニャJr.にも――ある。こちらは「40-40」よりも1人少なく、1908年に9本塁打&67盗塁のジミー・シェッカード、1909年に9本塁打&76盗塁のタイ・カッブ、1932年に38本塁打&20盗塁のチャック・クラインしかいない。ウィリー・メイズは本塁打王と盗塁王を4度ずつ獲得したが、すべて違うシーズンだった(こちらも、大記録だ)。
なお、今シーズン、タティースJr.は三塁打を打っていないが、2019年は6本、2020年は2本を記録している。同じシーズンに本塁打と三塁打のどちらもリーグ最多の選手は、こちらで書いた。