「残業代ゼロ」法案~各政党の賛否は?
さて、前回は長時間労働について各党の公約を見てみましたが、では、いわゆる「残業代ゼロ」法案に対する態度はどうでしょうか?
これについては、そもそもそれを含む法案を出している、自民党と公明党が賛成していることは明らかです。
共産党は、公約で、
としており、反対が明確です。
また、社民党も公約で、
としており、断固反対を強調しています。
では、希望の党はどうでしょうか?
希望の党は、公約では触れていません。この点は前の記事をご覧ください。
ただ、報道によると、
とのことなので、政党として意見は持っていないようです。
ただ、同党には、民進党に所属していた際に、「残業代ゼロ」法案に対し強く反対していた議員(京都の山井さんとか、兵庫の井坂さんたち)も所属していますので、彼らが当選すると、党の政策に影響を与え、政党として反対に回る可能性があります(希望の党が選挙後も存在しているならば)。
立憲民主党は、公約はシンプルなため、「残業代ゼロ」法案に対する見解を載せていませんが、枝野代表の演説では反対を表明していますので、反対の立場は鮮明です。
日本維新の会は、公約で、
との項目の中で、
と言っていますので、労働者を保護する労働時間の規制を既得権益だとして攻撃目標としていることが分かります。
また、
とも公約に明記していますが、これはマスコミが報道する「残業代ゼロ」法案の言い回しと一致します。
ちなみに、議員立法でも、政府の「残業代ゼロ」法案に似たものを提案しようとしていました。
したがって、維新の党は、「残業代ゼロ」法案に対して賛成ということになります。
日本のこころは、公約にも書いていないし報道ベースでも意見が見当たらないので謎です(情報があれば教えてください)。
「残業代ゼロ」法案への賛否
まとめると、次のとおりとなります。
賛成
自民党 公明党
維新の会(類似の制度を提案)
反対
共産党(公約に明記)
社民党(公約に明記)
立憲民主党(代表が明言)
議員による(?)
希望の党
謎
日本のこころ
今度の選挙のご参考となれば幸いです。