レッドソックスが澤村拓一をマイナーリーグへ降格させた理由。ブルペン全体の防御率は4点台、澤村は3点台
5月28日、ボストン・レッドソックスは、ブルペンの2枠を入れ替えた。ハンセル・ロブレスを故障者リストに入れ、澤村拓一をAAAへ。そして、フィリップス・バルデスとライアン・ブレイジャーをAAAから再昇格させた。同時にジョシュ・ウィンカウスキーも昇格したが、こちらは、ダブルヘッダーの日に追加できる27人目の選手だ。2試合目の先発マウンドに上がってメジャーデビューし、翌日にAAAへ戻される。
澤村は、ここまでの18登板で15.0イニングを投げ、防御率3.60を記録している。それを含め、レッドソックスのブルペン防御率は4.09だ(5月27日時点)。
防御率4.28のタナー・ハウクと防御率3.94のタイラー・ダニッシュも、澤村と同じく、マイナーリーグ・オプションは残っている。ウェーバーを経由せず、降格させることができる。防御率からすると――あくまでも一つの指標に過ぎないが――降格は、澤村でなくてもよかったようにも見える。澤村とハウクとダニッシュは、右投手という点も共通する。
ちなみに、バルデスとブレイジャーは、開幕をメジャーリーグで迎え、それぞれ、今月の2日と20日にAAAへ降格した。それまでの防御率はどちらも6点台。6.10と6.28だった。AAAでは1.17と0.00ながら、ともに8イニング未満だ。
ブルペンを疲労の少ないフレッシュな状態に保つのが、澤村を降格させた大きな理由ではないだろうか。澤村は、5月24日~27日の4試合中3試合に登板した。澤村のブルペンメイトは、多くてもこのスパンに2登板だ。レッドソックスは、6月1日まで休みなしに試合を行う。
澤村がメジャーリーグへ戻る日は、そう遠くないと思われる。