Yahoo!ニュース

【洗濯プロ直伝】シワ・毛羽立ちを防ぐ!得する洗濯機の使い方!綺麗を長持ちさせる正しい洗濯テク

平島利恵洗濯研究家

洗濯研究家の平島利恵です。秋の訪れとともに、シャツやニットなどを着る機会も増えますよね。これらの衣類はシワ毛羽立ちが生じやすく、夏服より手がかかるのが悩みの種です。でも実は、洗濯機の設定をうまく活用すれば、シワや毛羽立ちを予防し、面倒なアイロンがけや毛玉取りの手間を減らすことができるんです。

今回は知らないと損する、秋服のお手入れテクを解説します。

「おまかせコース」で損してるかも

洗濯機の「おまかせコース」で、タオルも肌着もシャツも、全てまとめて洗濯していませんか?これでは素材に合った洗い方ができません。特に、秋に活躍するニットやシャツはデリケートな素材が多く、強い水流で洗うとシワができたり、生地が傷んで毛羽立ってしまうんです。

シワや傷みを防ぎたい衣類は洗い分け

『おしゃれ着』というと漠然としていますが、シワや毛羽立ちを予防したい服は、Tシャツであってもタオルや肌着とは洗い分けをし、「おしゃれ着コース」「デリケートコース」で優しく洗いましょう。

コースを賢く使い分けしよう

「おしゃれ着コース」は、衣類に優しい水流や脱水の設定がされています。洗濯表示の「手洗い」マークも、洗濯機のコースによっては洗うことができるので、活用すると便利です。

乾燥機の使用は慎重に

乾燥機は便利ですが、デリケートな秋服には適していないことも。高温で縮んだり、傷むこともあるので、できるだけ自然乾燥を心がけましょう。どうしても乾燥機を使う場合は、低温設定で短時間に抑え、衣類の傷みを最小限にすると安心です。

秋服の洗い上がりが変わる3つのコツ

1.洗濯物を詰め込みすぎない

洗濯機に衣類を詰め込みすぎると、洗濯物同士が絡み合い、シワができやすくなります。衣類は洗濯槽の7~8割程度に抑え、余裕を持たせて洗うことで、シワを防ぐことができます。ドラム式洗濯機の場合、5~7割が理想的です。

また、洗濯物の量が多すぎると水流が弱まり、汚れが十分に落ちなくなることがあります。特に秋服は汗や汚れが蓄積しやすいため、少量ずつ丁寧に洗うことが大切です。

2.柔軟剤で衣類の絡まりを防ぐ

柔軟剤を使うと、衣類が柔らかく仕上がり、繊維同士の絡まりを防ぐことができます。これにより、シワや毛羽立ちが減少し、洗い上がりが美しくなります。柔軟剤の香りが苦手な方は、無香料タイプの柔軟剤を使うと良いでしょう。

ただし、柔軟剤は適量を守ることが大切です。過剰に使うと、衣類や洗濯槽に成分が残り、逆に汚れや臭いの原因となってしまうこともあります。

3.脱水時間は短く設定

脱水時間が長すぎると、シワが増える原因になります。特にニットやシャツなどのデリケートな衣類は、1分程度の短い脱水に設定しましょう。その後、タオルで軽く押さえて余分な水分を吸収させると、シワを防ぐことができます。

また、洗濯表示に「ぬれ干し(洗濯表示で線が2本)」のマークがある場合は、脱水をせず、濡れたまま干すことで、シワを最小限に抑えられます。

秋はおしゃれなシャツやニットなど、デリケートな衣類が活躍する季節です。これらの衣類を美しく長持ちさせるためには、洗濯機の「おまかせコース」に頼らず、おしゃれ着コースを活用し、適切に洗い分をしましょう!

洗濯研究家

2004年武庫川女子大学を卒業。株式会社リクルートに入社し、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国し、洗濯洗剤と布ナプキンプランド"Rinenna"を展開。現在、洗濯研究家として「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。クリーニング師。

平島利恵の最近の記事