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日本代表敗戦。対するアイルランド代表の見立ては?【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
日本大会開幕前には世界ランク1位にも躍り出た(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

 ラグビー日本代表は7月3日、敵地・アビバスタジアムでアイルランド代表に31―38と惜敗。2019年のワールドカップ日本大会に続いての勝利はならなかった。

 対するロックのジェームズ・ライアン主将が試合後に会見。日本代表への印象と自軍勝利に関する所感を述べた。

 ライアンは日本大会での直接対決時にも先発。今回はホームでリベンジを果たした格好だ。

 以下、共同会見時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

——試合を振り返って。

「やはりグループとしてまとまってプレーができ、いい経験ができた。前半は(調子を上げるのに)時間がかかった(シーソーゲームの末に19―17と2点リードで折り返した)。精度が悪かったかもしれない。ただ、ハーフタイムにその点を話しました。後半、改善した。もしも何かがうまくいかなかったら、振り返り、改善する。それを学んだ」

——クロスキックやオフロードバスを使った日本代表の攻めに対し、どう守ろうとしたか。

「非常にタフな1日でした。彼らは組織的で攻撃力があった。特に前半、私たちの身体が重く、日本代表のディフェンスもよかった。後半は私たちのフレッシュレッグ(交代選手)がエネルギーを与えてくれた。18か月ぶりのアビバスタジアム。少しだけでしたが、観客がいてくれたのもよかった」

 対する日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチは、「リスクも伴う中、自信を持ってチャレンジする」とボールを大きく動かすスタイルを志向。スキルや戦術の落とし込みに関しては、トニー・ブラウンアシスタントコーチの尽力があったと改めて語る。強豪を手こずらせたのは確か。今秋にはスコットランド代表などとぶつかる。さらなる手ごたえを得たい。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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