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時短キッチンをめざすために、今すぐ見直すべきモノとは

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

時短キッチンを目指すにはどこからはじめたらいい?という質問を受けることがあります。そこで、今日は毎日のキッチン作業の時間を簡単に短くできる方法を紹介します。

時短キッチンの大敵とは

時短キッチンの大敵は、迷う時間、考える時間、探す時間です。

ただでさえ、家の中で一番モノが多いとされるキッチン。その場所で野菜を炒めながら、味付けの調味料を選び、盛り付けるお皿を選び、そして他のおかずも同時進行で調理しながら、配膳も行い、料理は本当に様々なことを同時にこなすことが求められます。

そんな中で、どれにしようかと悩み、どんなモノがどれだけ必要か考え、どこにあるか探す時間は、短くするのが一番です。

そこで、私が一番おススメするのは、スプーン、フォーク、箸の数を家族分にしてみること

スプーンは何本持っていますか?

みなさんのお宅は、キッチンに一体何本のスプーンがあるでしょうか。そのようなことを考えたことがない人が多いでしょう。しかし、多すぎるスプーンは、自分だけでなく家族の混乱も招くことになるのです。

想像してみてください。今日の夕飯はカレーライス。

家族4人なら、必要なスプーンの数は4つ。

だけど、いろいろなサイズのスプーンやフォークがたくさん1か所に分類されることなく収められていたら

カレーを食べるのにちょうどいい大きさのスプーンをガチャガチャ音をたてながら、スプーン4つを探しださなくてはいけません。

しかし、大きいスプーンが4つしかなかったら、すべてまとめて取り出せば、それが家族分です。小さい子どものお手伝いも簡単になります。

そして、家族分しか所有していないと当然、使いっぱなしでシンクや洗い桶の中に置きっぱなしでは困るので、頻繁に洗うようになります。

使い切ることの爽快感とメリハリ

頻繁に洗うことを面倒と感じる人もいるかもしれません。しかし、頻繁に洗い、繰り返し使えば、一斉にスプーンがボロボロになります。その時に一気にまとめて新品を購入し、入れ替えれば気持ちもリセットできます。

スプーンやフォークなどをたくさん所有している人は、じぶんがどんな種類のものを持っているか把握できておらず、どれも中途半端に使い、特に古くなることもなくその中途半端な状態がずっと続きます。

しかし、家族分しか持っていないと、何度も使って、古くなって、十分に使い切ったという満足感を感じることができ、気持ちよく買い替えるというサイクルが生まれ、 メリハリがうまれるのです。

お客様用はどうするの?

お客様が頻繁に来るような家庭は、それも視野に入れ、スプーンの数を決める必要があります。

しかし、たまにしか来ないお客様用のためのモノと普段の家族用が混ざっていると確実に使いにくくなります。そのような場合は、お客様用は普段使いものと別の場所に収納するとよいでしょう。

たまにしか来ないお客様用のモノに翻弄される時間はもったいないです。

もし、家族分に厳選する勇気がなかったら、家族分ぴったりではなく、プラス数個に設定するのもよいですし、

一度、実験のつもりで厳選し、それ以外のモノは別の場所で保管し、家族に必要な数だけを活用する生活をしてみるとよいでしょう。

始めは不安かもしれませんが、使いやすさに気づけば、その数をキープすることができます。

選んだモノをとことん使う、というのは実はとてもシンプルで、時短キッチンをめざすのに一番早く結果の出る方法なのです。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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