19年前の「ドラフト全体1位」が昨夏のトレードで放出された球団にマイナーリーグ契約で戻る
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7月10日、テキサス・レンジャーズは、マット・ブッシュとマイナーリーグ契約を交わした。
ブッシュがレンジャーズに在籍するのは、これが2度目だ。2015年のオフにマイナーリーグ契約で入団し、翌年5月にメジャーデビュー。昨夏のトレードでミルウォーキー・ブルワーズへ移るまで、FAとなった後の再契約はあるものの、レンジャーズ以外の球団に籍を置いたことはなかった。
2016~17年は、2シーズン続けて55試合以上に登板。昨シーズンは、移籍前の40登板で、奪三振率11.05と与四球率2.45、防御率2.95を記録していた。
ブッシュは、2004年のドラフト全体1位だ。この点からすると、大成はしていない。ちなみに、19年前、ブッシュの次に指名されたジャスティン・バーランダー(現ニューヨーク・メッツ)は、新人王(2006年)とMVP(2011年)に、サイ・ヤング賞を3度(2011、2019、2022年)受賞している。
ただ、メジャーデビュー前のブッシュからすると、37歳になってもプレーしていることには、驚きを禁じ得ない。遊撃手からリリーフ投手に転向しただけでなく、塀の中で過ごしていた時期もあった。18歳でプロ入りし、メジャーデビューした時は、30歳になっていた。
その道のりについては、前回のレンジャーズ入団時に、こちらで書いた。
◆「堕ちたトップピック・コンビ結成!? 出所したドラフト全体1位がレンジャーズに入団」
今シーズンは、12登板で奪三振率8.71と与四球率5.23、防御率9.58を記録し、今月3日にブルワーズから解雇された。スタットキャストによると、4シームの平均球速と平均スピンは、今シーズンがキャリア・ワースト。94.4マイルと2421RPM(回転/分)だ。昨シーズンは、97.3マイルと2527RPMだった。
もっとも、これらは、右肩を痛めていた影響もあるのかもしれない。4月下旬から6月下旬までは、故障者リストに入っていた。
レンジャーズへ戻ったブッシュは、AAから再スタートを切る。