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エンジェルスの選手が「マルチ本塁打」は今シーズン3度目。大谷とトラウトに続き、ウォードが1試合2本

宇根夏樹ベースボール・ライター
テイラー・ウォード(ロサンゼルス・エンジェルス)Apr 25, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月25日、テイラー・ウォード(ロサンゼルス・エンジェルス)は、5回裏と7回裏にホームランを打った。ソロと2ランだ。エンジェルスは、3対0で勝利を収めた。

 ウォードの1試合2本塁打は、キャリア初。この2本は、通算17本目と18本目だ。

 また、今シーズン、1試合に複数のホームランを打ったエンジェルスの選手は、ウォードが3人目。4月15日に2本の大谷翔平と、4月23日にこちらも2本のマイク・トラウトに続く。4月15日は9対6で勝ったが、4月23日は4対5で敗れた。

 昨シーズンのマルチ本塁打は、ジャレッド・ウォルシュが4度、大谷が3度、ジョー・アデルが1度なので、計8度だ。それらの試合で、エンジェルスは6勝2敗だった。

 昨シーズンの8度と今シーズンここまでの3度は、いずれも1試合2本塁打だ。エンジェルスの選手による1試合3本塁打は、球団のメディア・ガイドによると、2009年6月13日のトリ・ハンターまで遡る(1試合4本はなし)。トラウトは、この数日前のドラフトで全体25位指名を受け、翌月、エンジェルスに入団した。

 なお、ハンターの1試合3本塁打は、球団史上12度目だ。そのなかで、後にヤクルト・スワローズでプレーしたダグ・デシンセイだけが、2度記録している。ちなみに、エンジェルスで299本のホームランを打ち、トラウトに抜かれるまで球団最多だったティム・サーモンは、1試合2本が20度。1試合3本はなかった。

 デシンセイは、1982年8月3日とその5日後の試合に、それぞれ3本のホームランを打った。8月1日から8日のホームランは、出場7試合で9本。このシーズンは、自己最多の30本塁打を記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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