「iPhoneがウイルスに感染しました」詐欺広告に注意。目的は継続課金アプリのインストール
日本の多くのウェブサイトで、「iPhoneで(3)つのウイルスが検出されました。バッテリーが感染しています」というメッセージの悪質な詐欺広告が表示される問題が起きています。
結論から先に書いておきますと、これは詐欺です。そもそもiPhoneにウイルスを検出する機能はありません。絶対に誘導先のアプリをインストールしないでください。
iPhoneにウイルス検出機能はない
まず、iPhoneにはウイルスに感染しているかどうかを検出する機能はありません。
メッセージ画面の上部をよく見ればわかりますが、「phonenewmessage.com」というウェブサイトのページが表示されているだけであり、iPhone本体のメッセージではありません。
表示されたメッセージは広告によるものです。広告のページを閉じればそれでこの問題は終了します。
目的は継続課金アプリのインストール
広告下部の「ダウンロードとインストール」をタップすると、App Store内にある『Armada VPN- Protect Privacy』というアプリ(ほかのアプリの場合もあります)が表示されます。
「iPhoneがウイルスに感染しました」という詐欺広告の目的は、このアプリのインストールです。
アプリのインストールは無料ですが、インストール後に起動すると「1,080円/週」のサブスクリプション契約を結ばせようとしてきます。
これを承認してしまうと、毎週このアプリに1,080円を支払うことになってしまいます。
iPhoneはウイルスに感染していないため、絶対に契約しないようにしましょう。
契約してしまった場合は?
もし契約してしまったとしても、まだ無料のまま解約できます。
iPhoneの『設定』アプリを開き、「iTunes StoreとApp Store」→「Apple ID:」→「Apple IDを表示」→「サブスクリプション」とページを進めることで、『Armada VPN- Protect Privacy』とのサブスクリプション契約をキャンセルできます。
このアプリは3日間のフリートライアル(無料試用期間)があるため、契約してもすぐキャンセルすればお金は取られません。
逆にキャンセルしないでいると、解約するまでずっと支払い続けることになります。くれぐれも契約しないように、そして契約してしまった場合はキャンセルするようにしてください。