心因性頻尿と前立腺肥大による頻尿の違い。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「心因性頻尿と前立腺肥大による頻尿の違い」についてお話したいと思います。
私のカウンセリングルームには、ときおき心因性頻尿のクライアントが訪れます。心因性頻尿とは、精神的な不安やストレスが原因となって起きる頻尿で、リラックスしている時には、トイレが気にならないことがほとんどです。
心因性頻尿のクライアントは、睡眠中は尿意で目が覚めることが少ないです。起きたとしても1回程度で、夜中に何度も目が覚めることは少ないです。それが特徴です。
心因性頻尿は、お薬やカウンセリングで良くなります。
お薬は、心療内科に行って、精神科医にお薬を処方してもらって飲むと良いでしょう。
カウンセリングは、カウンセラーにしてもらいます。
(カウンセリングは、精神科医にしてもらうものでは、基本ありません)
話を聴いてもらって、緊張や不安が取り除くことが出来れば、症状は改善します。
ご安心ください。心因性頻尿は、基本、治る病気です。
次に、
前立腺肥大による頻尿ですが、こちらは、夜中に何度もトイレで起きるのが特徴です。その他、前立腺肥大による頻尿には、オシッコの出が悪い、勢いがない、し終ってもまだ残っている感じがする(残尿感がある)等の症状があります。
続いて、
前立腺肥大の治療ですが、症状が軽ければ、まずはサプリメントを試してみると良いかと思います。これで良くなれ一件落着です。
サプリメントで良くならない場合は、病院に行って薬物療法を行います。行く病院は泌尿器科です。薬は、症状が軽いうちほど効き目を発揮しますので、気になる方は、お早めにお出かけになることをお勧めいたします。←ここは意外に重要です。
お薬は、受容体遮断薬、抗男性ホルモン薬、漢方薬などです。医師は、患者さんの症状によって、処方する薬を決めます。このあたりは、医者の腕の見せ所です。
よく聞かれる質問ですが、
サプリメントは、基本、身体に必要な栄養素です。
いっぽうお薬は、本来、身体に不要な物、飲まないには越したことがない代物です。
それがサプリメントと薬の違いです。
話は戻ります。
お薬でも頻尿が良くならない場合は、いよいよ外科手術です。
手術には、内視鏡手術、開腹手術があります。
内視鏡手術は、
尿道から内視鏡を挿入し、電気メスやレーザーで、肥大した前立腺の組織を切除します。所要時間は1時間程度です。午前中に手術し、夕方には帰れる病院もありますが、多くは3日ほど入院が必要です。
続いて、
前立腺がかなり大きくなっている場合は、前立腺をすべて摘出するために、開腹手術を行わなければなりません。この場合は、2週間以上の入院が必要になります。
と、ここまで話して、私は大切なことを言わねばなりません。
それは、前立腺肥大の外科手術をすると、射精できない身体になるということです。精子は、作る機能は残っているので、子どもを作れないことはないのですが、普通の性行為では、子どもを作ることが出来ない身体になります。そのことは、手術する前に、どうぞ知っておいてください。
私は、前立腺肥大の手術を受け、射精できなくなったことにより、性欲そのものを衰えさせてしまった人を幾人か知っています。←射精できなくなったということは、自慰行為が、ほとんど出来なくなったということです。
どうして、こんな大切なことを、医者は、最初に説明しないのか? 甚だ疑問です。
病院のホームページ、前立腺肥大の手術のページを見ても、今私が言ったことを書いている病院は非常に少ない…というのが現状です。
もっとも、前立腺肥大の手術を受ける方は、高齢の方が多いので、医師は、そのあたりのこと、手術によって、普通の性交では、子どもが出来ない身体になる…ということに対しては、非常に無頓着なのかもしれません。
どうぞ、今日のこの私の話を聞いて、前立腺肥大の手術をするかどうかの参考にしていただければと思います。
というわけで、今日は以上です。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。