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【白シャツを漂白したらピンクに!】日焼け止めによる変色には要注意

平島利恵洗濯研究家
日焼け止めを漂白剤につけると、大惨事に…!

洗濯研究家の平島 利恵です。
毎日のUVケアに日焼け止めを使っている方も多いと思います。

日焼け止めの汚れは塩素系漂白剤と混ざるとピンク色に変色してしまうことをご存知ですか?白シャツをが黄ばんできたからと漂白すると、大変なことになってしまうこともあるんです。

日焼け止めは洗濯だけでは落とし切れない

水・汗に強い日焼け止めは洗濯で落とすのが難しい
水・汗に強い日焼け止めは洗濯で落とすのが難しい

夏場は水・汗に強いウォータープルーフの日焼け止めも人気ですが、実は洋服につくと取り除きにくいという難点が。

洗濯機洗いで落とし切れず、服に残っていたとしても気づきにくいので、気づかず漂白剤を使うと、ピンクに変色してしまいます。

【実験動画】日焼け止めがついた衣類を塩素系漂白剤につけると?

どのくらい変色するのか、実験をしてみました。塩素系漂白剤が紫外線吸収剤と反応すると、一瞬でピンクに変色してしまいます。

残った日焼け止め汚れは黄ばみにも

夏物の黄ばみ=漂白剤は変色のリスクも
夏物の黄ばみ=漂白剤は変色のリスクも

日焼け止めが残ったまま時間が経つと、酸化し、繊維が黄色く変色してきます。
時間が経った汚れは落とすのが難しいので、日焼け止めを使っている方は、毎回の洗濯でしっかり洗うことが大切です。

変色が心配な方は紫外線吸収剤不使用を

漂白剤によりピンク・黄色に変色してしまっても、衣類自体が染まったのではありません。残った日焼け止めをしっかり落とせば、変色を戻すことができます。

でも紫外線吸収剤は落とすのが非常に難しいので、完全に落とし切れなかったり、もみ洗いで繊維を傷めてしまうことも。
変色を予防したい方は、紫外線吸収剤フリーを使用されることをおすすめします。

日焼け止めによる変色の戻し方

変色してしまったらメイク専用洗剤がおすすめ

洗剤はたっぷり、繊維の奥まで染み込ませます
洗剤はたっぷり、繊維の奥まで染み込ませます

誤って漂白剤を使ってしまった時、すぐであればある程度は元に戻すことができます。変色した部分に洗剤をたっぷりつけ、5~10分ほどおいてから、優しくもみ洗いしましょう。
日焼け止めには保湿成分等として油分が含まれていることがあるため、油汚れに強い台所用洗中性剤メイク汚れ用の専用洗剤を使用しましょう。

着用後は中性洗剤でもみ洗い

ゴシゴシもみ洗いすると生地を傷めるので×
ゴシゴシもみ洗いすると生地を傷めるので×

日焼け止めの汚れは、蓄積させず、毎回しっかり洗うことが大切です。

着用後は、襟袖に中性洗剤をたっぷりつけて、5~10分ほどおいてから、丁寧にもみ洗いしましょう。

洗濯機洗いの前に、このひと手間をプラスすると、衣類残り・変色を予防できます。

毎回は大変‥という方も、衣替えの前には必ず、日焼け止め汚れをしっかり落とすようにしましょう!

洗濯研究家

2004年に武庫川女子大学文学部を卒業し、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置さ洗剤の着想を得て帰国。株式会社Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド"Rinenna"を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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