最近の掃除グッズは本当に多種多様で、100均のアイデア商品から、ちょっと高価な洗剤まで、たくさんの種類ありますよね。一体何を選んでいいのか？　または、使わない方がいいものがあるのか、迷うところです。そこで今回は、元家政婦で実家が清掃会社だった私が、「基本的には使わない」と決めている掃除アイテムをご紹介します。

メラミンスポンジはなるべく使わない

私が掃除に使わないのは、「メラミンスポンジ」です。実際のところ、今自宅にメラミンスポンジがひとつもありません。メラミンスポンジは、水だけで汚れが落ち、しかも汚れ落ちもかなりいいですから、便利でエコなイメージがありますよね。しかも、洗剤を使わないので、場所を選ばずに使える気がします。でも、実はどこにでも使っていいわけではないのです。「メラミンスポンジで汚れは落ちたけれど、周りの色も落ちてしまった！」とか、「メラミンスポンジで磨いたら輝きもなくなった？」なんてことは、ありませんでしたか？　じつはそれが、私がメラミンスポンジを使わない大きな理由です。

メラミンスポンジは汚れを削って落としている

洗剤で汚れを落とすには、洗剤の汚れを落とす力、「界面活性剤」の作用を使って落とします。メラミンスポンジは洗剤を使いません。何の力で汚れを落とすかというと、研磨する力で汚れを落とします。つまり、汚れを削って落としているのです。汚れだけをうまく削り落とすことができればはいいのですが、周りを一緒に削ってしまう場合もありますよね。また、洗面台やシンク、トイレやお風呂では、コーティング加工やつや出し加工がされている場合もあります。そこにメラミンスポンジを使ってしまうと、コーティングが剥がれたりキズがついたりしてしまう場合も。特に、新築の場合は気をつけた方がいいですよね。ある程度古くなってしまったシンクなど、もうコーティングがされていないであろう場所なら、使っても問題はないでしょう。

網戸掃除に使うのがおすすめ

では、メラミンスポンジはまったく使わない方がいいのか？　というと、そうでもありません。漂白剤を使わず食器の茶渋取りをしたいときや、スニーカーのソウル部分の汚れをこすり落とすのに使えますよ。一番便利なのが、網戸の掃除に使うこと。小さいタイプではなく、大判のメラミンスポンジを水でしっかり濡らし、網戸をサーっと拭くと、汚れがよく落ちます。大掃除のときだけ100均などで買うのがおすすめですよ。

メラミンスポンジは安易に使わない方がいい

手軽で便利なメラミンスポンジですが、安易に使うとキズがついたりコーティングが剥がれたりなど、後悔する場合もあります。「とりあえずメラミンでこすっておこう」という使い方は、しない方がいいかもしれません。