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史上初、兄と弟が同じ投手からホームラン 全打点を兄弟で叩き出す<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
本塁打を放った兄チェ・ジョン(左)と弟チェ・ハンの兄弟(写真:SKワイバーンズ)

13日の韓国KBOリーグは全5試合が14時開始のデーゲームで行われました。

インチョンSK幸福ドリーム球場のSKワイバーンズ-ロッテジャイアンツは、SKが0-1で1点を追う4回裏、1死一塁で3番チェ・ジョン選手(33)がレフトへ25号2ランホームラン。主砲の一発でSKは2-1と逆転に成功しました。

SKは5回裏、この回の先頭打者、6番チェ・ハン選手(26)がライトへ1号ソロホームラン。リードを2点に広げます。試合はそのまま3-1でSKが勝利し、SKは4連勝を飾りました。

この日のSKの全打点となった2本のホームランを放ったチェ・ジョン選手とチェ・ハン選手は7歳離れた実の兄弟。1987年生まれプロ16年目の兄、チェ・ジョン選手はこの日の一発が通算360号目(歴代2位)。

右打ちの兄チェ・ジョン(写真:SKワイバーンズ)
右打ちの兄チェ・ジョン(写真:SKワイバーンズ)

1994年生まれ、育成選手としてプロ入りし9年目の弟、チェ・ハン選手は自身9本目の一発でした。

左打ちの弟チェ・ハン(写真:SKワイバーンズ)
左打ちの弟チェ・ハン(写真:SKワイバーンズ)

KBOリーグでの同一ゲーム、兄弟アベック(?)アーチは3度目。うち1回は異なるチームに所属する兄弟の一発(LGナ・ソンヨン選手、NCナ・ソンボム選手)でした。

今回、チェ・ジョン、チェ・ハン兄弟は、ともにロッテの先発パク・セウン投手からホームランを放ち、同一チーム所属の兄弟が、同じ投手からホームランを記録するのは、リーグ史上初となります。

◆「サムスンの左腕、プロ初完封」

サムスンライオンズの左腕、チェ・チェフン投手がLGツインズ戦に先発。無失点で9回を投げ切り、プロ3年目で初完封を記録しました。

110球を投げて被安打4、10個の三振を奪ったチェ・チェフン投手は、味方打線の強力なバックアップを背に好投し、今季7勝目を挙げています。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

ハンファイーグルスとの2軍戦は感染症防疫対策のため、中止でした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。14日は試合がありません。

◇9月13日(日)の結果

・LG 0- 11 サムスン(チャムシル)

 勝:チェ チェフン

 敗:キム ユンシク

・キウム 6- 6 トゥサン(コチョク)

 勝:

 敗:

・SK 3- 1 ロッテ(インチョン)

 勝:ピント

 敗:パク セウン

・KT 5- 4 ハンファ(スウォン)

 勝:チョン ユス

 敗:チョン ウラム

・NC 3- 4 KIA(チャンウォン)

 勝:ブルクス

 敗:ソン ミョンギ

 

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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