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WBA&IBFスーパーウエルター級タイトルマッチ、間もなくゴング

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Photo:Stephanie Trapp/TGB Promotions

 モハメド・アリが初めて黒星を喫した相手である故ジョー・フレージャーが居を構え、ティム・ウィザスプーン、メルドリック・テイラー、バーナード・ホプキンスが生まれ育ったペンシルバニア州フィラデルフィア。明日、当地でWBA/IBFスーパーウエルター級タイトルマッチが催される。

 王者、ジュリアン・ウィリアムズは27勝(16KO)1敗1分け。挑戦者のジェイソン・ロサリオは19勝(13KO)1敗1分け。

 現地時間16日に行われた最終記者会見で、ウィリアムズは次のように語った。

Photo:Stephanie Trapp/TGB Promotions
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 「試合当日はとてもエキサイティングな夜になるだろう。俺はここで多くを語りはしないが、この拳が己を表現してくれるぜ。タフで、いい選手と対戦するわけだから、勝利するために準備してきた。このフィラデルフィアで自分を見せることができる素晴らしい機会だよ。故郷でのファイトがいかに重要な意味を持つか、十二分に理解している」

Photo:Stephanie Trapp/TGB Promotions
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 チャンピオンは、地元愛をアピールするべく、フィラデルフィアのNBAチーム、76ersのキャップをかぶって登場した。

 「チャンピオンとして、フィラデルフィアに戻って来られたことに誇りを感じる。試合後に自分の腕が(勝者として)上がることを確信している。この地では、偉大なチャンピオンが沢山生まれた。小さな街なのに、素晴らしいファイターたちの歴史が刻まれている。自分がその一員となれたことに幸せを感じる。幼い頃から、世界チャンプを目指して来た。自分は今でも飢えた状態にある」

Photo:Stephanie Trapp/TGB Promotions
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 ウィリアムズは「挑戦者を圧倒して、勝ってみせる」と結んだ。

Photo:Stephanie Trapp/TGB Promotions
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 一方のロサリオは、次のように話した。

 「フィラデルフィアで試合をすることにワクワクしている。とても長く準備してきたので、それが自分にとってのアドバンテージになるだろう。自信はたっぷりあるし、プレッシャーは全く無い。

 自分は、故郷を離れ、アメリカに進出した最初のファイトでKO負けした(2017年4月29日)。その敗北が本当のスタートだったと思っている。以来、ベターなファイターになれた。その成長を見せたいね」

 ロサリオは<敵地>での世界初挑戦に、胸を躍らせている。

 「非常に充実したトレーニングキャンプをこなした。世界に挑む日を待ち望んでいたよ。ゴングが鳴ってからどうすべきかを把握しているつもりだ。ウィリアムズは俺には勝てないよ。

 この試合は戦争だ。そういう気持ちでリングに上がる。試合の予想はしない。とにかくベストを尽くす。最終的には自分の腕が上がっているさ」

 フィラデルフィアの歴史に残る好ファイトを期待したい。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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