自分に都合のよい証拠や事実は輝いて見える 複眼的な視点の重要さ(3)
ある強姦えん罪事件を題材に(続)
過酷な獄中生活
問題は、単に無罪となるべき人物が間違って有罪判決を受けたということにとどまりません。過酷な獄中生活というお話になるのですが、社会の縮図である刑務所では、ストレス発散のはけ口として、イジメや嫌がらせ、誹謗中傷が横行しています。中でも性犯罪者は、受刑者の中でも最低ランクの人間として軽蔑されているし、これが小中学生に対するものであれば、なおさら酷いです。
どうしても卑屈になりがちで、性格的に弱い人間が多いので、周囲から「ピンク」などと蔑まれ、イジメや嫌がらせのターゲットになっています。具体的には、無視して仲間に入れなかったり、食事を取り上げたり、下剤を飲ませたり、といったものです。
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