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リハビリ中の木浪聖也(阪神タイガース)、鳴尾浜球場での元気な姿

土井麻由実フリーアナウンサー、フリーライター
ゴロ捕に取り組む阪神タイガース・木浪聖也

 小雨がパラつく阪神鳴尾浜球場で、リハビリ中の木浪聖也選手のとても元気な姿に少々驚いた。

 6月15日の福岡ソフトバンクホークス戦の九回。背中に死球を受けて途中交代した木浪選手は試合後に福岡市内の病院を受診し、左肩甲骨の骨折と診断されていた。しかし骨が折れているとは思えないくらい、キビキビと動いているのだ。

 外野のポール間で軽くジョグをしたあとキャッチボールをし、三塁側のファウルゾーンでゴロ捕球を繰り返した。それも、いとも軽やかに…。知らない人が見たら、まさか肩甲骨を骨折しているなんて思えないだろう。そのあとは室内練習場にこもり、片手でティーバッティングを行った。

左手首靭帯損傷の小野寺暖(右端)とともにリハビリ中の木浪聖也
左手首靭帯損傷の小野寺暖(右端)とともにリハビリ中の木浪聖也

外野のアンツーカーでジョグ
外野のアンツーカーでジョグ

楽しそうにゴロ捕
楽しそうにゴロ捕

 「折れてるっすね(笑)。初めてですよ。なったことはないんで。でも、あまり聞かないですよね」。

 たしかに肩甲骨の骨折というのは、球界でも珍しい。それにしても、箇所が箇所なだけに日常生活にも支障をきたしそうなのだが、「うーん…、まぁそれなりに。左はあまり使わないようにしていますし、全然大丈夫ですよ」と笑う。

 動けるからといって、痛みが完全に消えたわけではないし、骨もまだくっついてはいるわけではない。痛みが出ない範囲で「できることはやっていく」と、きっぱり。

 「できないことを探すより、できることをやっていく。最初に比べたら絶対によくなっていますし、やれることもだんだん増えてきているんで、やれる範囲でしっかりやることと、再発しないようにまずは痛みをしっかりとるということを第一に考えてやっています。今はそういう時間だと思っていますし、この時間が無駄になんないように」。

 折れた骨がくっつくまでは、日にち薬だ。自身の治癒力を信じて待つしかない。

笑顔が多く見られる
笑顔が多く見られる

ノックに集中
ノックに集中

スローイング
スローイング

 今後も今やっていることが中心になるというが、「その中で強度を上げていったり、落としたり、いろんなことをやってみないと。何に耐えられて何に耐えられないか、わからないんで。とにかくできることをしっかりやるだけですね」と、自分の体と相談しながら模索していく。

 カルシウムを多く摂取できるよう食事も工夫しているというが、骨折の特効薬があるわけではないので、復帰にはまだ少し時間は要するようだ。

 “きなみんロス”の女性陣はもう少々我慢しなければならないが、木浪選手が明るい笑顔と不屈の精神で、復帰に向けて元気に精いっぱいやっていることをお伝えしておこう。

 戦力として、なくてはならない木浪選手の復帰を心待ちにしたい。

ときおりノッカーのコーチをいじる
ときおりノッカーのコーチをいじる

笑顔が弾ける
笑顔が弾ける

軽やかな動きを見せる
軽やかな動きを見せる

(撮影はすべて筆者)

フリーアナウンサー、フリーライター

CS放送「GAORA」「スカイA」の阪神タイガース野球中継番組「Tigersーai」で、ベンチリポーターとして携わったゲームは1000試合近く。2005年の阪神優勝時にはビールかけインタビューも!イベントやパーティーでのプロ野球選手、OBとのトークショーは数100本。サンケイスポーツで阪神タイガース関連のコラム「SMILE♡TIGERS」を連載中。かつては阪神タイガースの公式ホームページや公式携帯サイト、阪神電鉄の機関紙でも執筆。マイクでペンで、硬軟織り交ぜた熱い熱い情報を伝えています!!

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