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ベッツが先頭打者ホームランの球団記録を塗り替える。レッドソックス時代と合わせ、通算50本まであと1本

宇根夏樹ベースボール・ライター
ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)Mar 29, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 3月29日、「1番・二塁」として出場したムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)は、1打席目にホームランを打った。

 2020年2月にドジャースへ移籍後、先頭打者ホームランは、これが29本目だ。昨年9月11日に28本目を記録し、ドジャースでは最多のデービー・ロープスに並んでいた。

 ロープスは、1972年から1981年まで、ドジャースで主に二塁を守った。メジャーリーグ最初の10シーズンだ。その後、1982~1987年に3チームでプレーしたが、1番打者としての出場は多くなく、先頭打者ホームランは打っていない。

 一方、ベッツは、ボストン・レッドソックス時代の2014~19年に、20本の先頭打者ホームランを記録している。両チームの合計、通算49本は歴代5位。81本のリッキー・ヘンダーソン、57本のジョージ・スプリンガー(現トロント・ブルージェイズ)、54本のアルフォンソ・ソリアーノ、53本のクレイグ・ビジオに次ぐ。前日までは、イアン・キンズラーと並んでいた。

 トップ10にランクインしている、あとの4人は、7位が47本のカーティス・グランダーソン、8位が46本のジミー・ロリンズ、9位が44本のブレイディ・アンダーソン、10位は41本のチャーリー・ブラックモン(コロラド・ロッキーズ)だ。

 37本のイチローは、11位に位置する。昨年、ベッツに並ばれ、追い越された。

 イチローの下には、36本のシンス・チュー、35本のホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)、34本のデボン・ホワイトレイ・デューラムロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)が並ぶ。

 先頭打者ホームランが30本以上の現役選手は、他にもいる。カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)は、31本だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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