セブンプレミアムの安価版「セブン・ザ・プライス」のカップ麺を食べてみた
イトーヨーカドーなどで売られている激安カップ麺
今回レビューするカップ麺は、セブン&アイグループのプライベートブランド(PB)「セブン・ザ・プライス」の「醤油ラーメン」と「豚骨ラーメン」の2品。スーパー業態のイトーヨーカドーなどで販売されている商品です。定価はどちらも105円(税込)。
九州の大定番カップ麺「焼豚ラーメン」でおなじみのサンポー食品が製造を担当しています。
「セブン・ザ・プライス」は、生産・流通コストを下げることで低価格を実現した「セブンプレミアム」のブランドで、セブン&アイグループのうちイトーヨーカドーなどスーパー業態で取り扱われています。
「セブンプレミアム」はコンビニPBとしては圧倒的な存在感ですが、スーパーのPBとしてはやや高額なイメージがあるのではないでしょうか。
実際は「セブンプレミアム」にもスーパー専用の商品があって他社PB並に低価格なものも多いのですが、「セブン・ザ・プライス」はさらに激安なイメージを印象づけるブランドとなっています。
流通系のライバルであるイオングループには「トップバリュベストプライス」という激安PBがあり、「セブン・ザ・プライス」は今後そのライバルとして成長していくものと思われます。
セブン・ザ・プライス「醤油ラーメン」と「豚骨ラーメン」の内容物
「醤油ラーメン」と「豚骨ラーメン」ともに別添袋は「粉末スープ」1袋とかなりシンプル。麺は両者共通のようで、「豚骨ラーメン」だからといって極細麺というわけではなさそう。
どちらも麺量は55グラムでやや少なめですが標準的な量の範疇です。
「粉末スープ」を麺の上に開けた状態。粉末と一緒にかやく類も入っていましたが、かやくはどちらもだいぶ少なそうです。
セブン・ザ・プライス「醤油ラーメン」
まずは「醤油ラーメン」から食べていきます。290キロカロリーでカップ麺としては比較的低カロリーな部類の商品となっています。
豚鶏ベースの醤油味のスープに、中細で縮れのついた油揚げ麺と、コーン、ネギ、粒ごまが合わせられています。シンプルな構成で具も少なめ。
スープはあっさり味でベース部分も醤油味もおとなしく、派手さがないため昔のカップ麺のようなちょっと懐かしい味です。粉末スープのみで醤油の香りがあまり目立たないため、スープに浮いた粒ごまの香ばしさが相対的に前に出ていました。
こういう奇をてらわない味に郷愁を覚える人も多いのではないでしょうか。
ただ、スープや麺の味がシンプルな上に具の量も少ないために、安価商品とはいえ物足りなく感じてしまうかもしれません。
他社製品でも同価格程度のカップ麺はありますが、ここまでシンプルなものはあまり見たことがありません。
セブン・ザ・プライス「豚骨ラーメン」
続いては「豚骨ラーメン」。こちらも297キロカロリーでカップ麺としては低カロリーとなっています。
製造するサンポー食品の看板商品「焼豚ラーメン」は九州で絶大な支持を集める豚骨味のカップ麺なので、今回の「豚骨ラーメン」にもそのDNAが受け継がれていることが期待できそう。
乳白色の豚骨スープに、中細で縮れのついた油揚げ麺と、ごま、ネギといった具が合わせられています。「醤油ラーメン」以上に具が削られており、ほぼ「かけラーメン」状態。
豚骨味のスープは、粉末のみで油脂があまり浮いていないあっさり系ですが、後味にクリーミーなコクが感じられ、「焼豚ラーメン」の片鱗を見ることができました。
麺は油で揚げた風味が強めで、コクのある豚骨スープの中で香ばしさが光っており好相性です。
ただこちらもやはり「醤油ラーメン」以上に少ない具はネックで、安価な商品なので致し方ないのですが、価格相応の安っぽさは否めないところです。
今後の「セブン・ザ・プライス」に期待
セブンプレミアムの安価ブランド「セブン・ザ・プライス」のカップ麺2品でしたが、低価格は申し分ない一方で、具が乏しいなど価格相応の寂しさもあり、あまりお得だとは感じませんでした。
ライバルの「トップバリュベストプライス」の同価格帯商品や、十~数十円程度の上乗せで買える「セブンプレミアム」の商品は安価でも充実した内容のものが多いので、今後さらにラインナップが充実していくと思われる「セブン・ザ・プライス」の今後の展開に期待したいですね。