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1989年に大名本店に登場した「からか麺」〈35年の歴史を誇る辛味豚骨ラーメンは今や全国区の存在感〉

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺
昨年リニューアルした名物の「からか麺」

今なお「博多一風堂」を代表する麺の一つである、旨みと辛みのコラボレーション麺「からか麺」。初代の「からか麺」の始まりは、1989年の「博多一風堂 大名本店」で初めて登場し、その歴史をスタートさせる。その時代と共に変化を重ねながら、今年で35周年という長い歴史を誇る。実は1995年に誕生した「白丸元味」や「赤丸新味」よりも早く、最も長い歴史を持ちながら今もなお続く一杯になる。

ずっと変わらず豚骨スープをベースとしながらも、時代と共に独自の進化を遂げながら、2007年に「白丸元味」や「赤丸新味」と共に「一風堂全店」での展開となった「からか麺」。昨年(2023年の10月)に、白丸元味や赤丸新味と共に、約8年ぶりにリニューアルを果たした。

券売機がタッチパネル式に変更された「一風堂塩原本舗」
券売機がタッチパネル式に変更された「一風堂塩原本舗」

この日は、ちょっとだけ辛いのを食べたい気分。〈一風堂塩原本舗〉の専用駐車場に車を停め、店内に入ってまずは食券の選択から。券売機前で一瞬「赤丸」と迷いつつも「からか麺」の「玉子からか」を選択した。いつ以来なのか忘れていたので過去をさかのぼると、一風堂35周年の2020年10月。前回のリニューアルの時に「大名本店」で「極からか麺」を食べて以来、約4年ぶりの「からか麺」であり、リニューアル後はもちろん初めてになる。

2020年10月に「大名本店」で食べた「極からか麺」は見た目がいい
2020年10月に「大名本店」で食べた「極からか麺」は見た目がいい

待つことしばし。配膳された「からか麺」は、いつもの如く「一風堂」と言えば昔から丼碗自体も熱く温められ、立ち上る湯気からもはっきりと分かるくらいの熱々のスープで提供される。そんな変わらない安定の一風堂スタイルにホッコリしながら「からか麺」を実食。

記憶を辿ると、以前のからか麺は、部分的に辛みの掛かっていない箇所もあったので、まずはそのあたりの辛みの少ない旨みスープを味わっていた。それが今回の「からか麺」のスープは、全体がすべて赤く染まっている一杯に。

ベースとなるとんこつのスープに、豆板醤や甜麺醤を独自に配合した「からか味噌」をトッピング。花椒などのスパイスを効かせた自家製辣油が全体を一つにまとめる役割を果たし、極上のスープに仕上がっている。旨味と辛味を余すことなく、すくい上げる特製の細ストレート麺は「赤丸新味」と同じ麺を採用している。トッピングの水菜や白ネギが食感の変化をもたらし飽きさせない。

これからの暑い季節。スパイスの効いた、長い歴史のある辛味豚骨ラーメン「からか麺」を、全国各地にある「一風堂」で、ぜひご体感ください。辛さは、今までと同様「普通」と「特辛」のいずれかを選ぶことができるのでご注文の際に選択ください。

博多一風堂 塩原本舗

住所  :福岡県福岡市南区塩原3-21-4
[地図
営業時間:11時30分~15時30分 17時00分〜21時00分(月〜金)
    :11時30分〜21時00分(土・日)
    :※平日ディナー、土日は閉店30分前がラストオーダー。
定休日 :※要確認
駐車場 :専用駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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