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1953年創業の歴史ある博多ラーメンの老舗〈本格豚骨ながらあっさり塩スープのおてごろラーメンも人気〉

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

立ち寄りやすい「しばらく祇園店」
過去の数年間、このお店に長くハマっていた時期がある。場所は、福岡県福岡市博多区の「祇園」。近年、新築されたばかりの「博多区役所」のすぐ目の前にあり、博多の玄関口「JR博多駅」からも、福岡市営地下鉄の「博多駅」や「祇園駅」からも交通アクセスのよい立地にある。自身がお世話になっているホームのお店もココ、福岡市博多区祇園にある〈博多ラーメンしばらく祇園店〉になる。

1953年(昭和28年)の創業ということで、70年を超える歴史ある老舗店「博多ラーメンしばらく」。福岡市内には現在最もファンの多い大人気店の「しばらく 福重店」、そして本店となる「しばらく 西新本店」があり、その本店に近い味わいと雰囲気を残すお店が〈博多ラーメンしばらく 祇園店〉である。(※個性派として知られた「しばらく 平和台店」は、残念ながら、2024年3月末をもって閉店されたそうです)

お昼時はお得なサービスも充実

こちらの〈博多ラーメンしばらく祇園店〉は、11時からの通し営業。お昼のピークタイムには、近くのビジネスマンやご旅行、ご出張の方々などで、いつもごった返している。そんなこともあり日頃は訪れる時間を遅めに設定するのだけど、この日は、たまたまお昼時に博多駅近辺に用事があり、その流れで訪問。店内入口付近に昨年から設置された券売機前に行列ができていて待つこと5分ほどで先頭に。

待つ間に何を発券しているのかを観察していると、人気のメニューは2段目にある、あっさり味の塩ラーメンの「おてごろラーメン600円」を中心に、期間限定になる「やすいラーメンセット(おてごろラーメン+白飯小付)600円」「おてごろうしめしセット800円」を発券されている方が多く、お昼時は特にランチメニューの「おてごろラーメン」系のセットを注文される方がとても多いようだ。

自身はいつもの通り、左上の「とんこつラーメン800円」とトッピングの「生玉子50円」それと「替玉50円」も一緒に発券した。広い店内を見渡すと先客でほぼ満席。カウンター席の奥の一席に案内され無事に着席できた。

昨年と比較するとベーシックなラーメン類は少しだけ値上げされていた。だけどランチタイムは「おてごろラーメン600円」や、そのセットメニューで安さを維持しつつ、麺量2倍(大盛)の「とんこつWラーメン」などは、通常量に対して、わずか「プラス50円」になり「替玉50円」とともに、とてもありがたい設定価格になっている。

旨みと塩みのバランスの本格豚骨ラーメン

待つことしばし。小ぶりな丼碗にナミナミと注がれた豚骨スープがやっぱりお気に入りで、その中心に生玉子を自ら落とし、まずはスープを一口。豚骨らしい香りがほんのりと感じられる白濁した旨みあふれるスープがたまらない美味しさ。キクラゲがデフォルトで乗っているのも「しばらく」の「とんこつラーメン」の特徴。

合わせる麺は、黄色く少しだけウェーブのある細麺が個性的。モチモチとした食感と喉越しの良さ、スープとの相性も抜群で、とても美味しい麺に仕上がっている。やや硬めながら薄めにカットされたチャーシューもちょうどいい塩味が好み。昔ながらの古き良き一杯と言いたいところだけど、今もなお絶妙なバランスの取れた逸品。

いつもの癖でスープを飲み干してしまいそうになるのをグッと抑えつつ、麺が無くなる少し前に「替玉」をカタで注文。ちょうど麺が無くなったタイミングで配膳される。丼碗に麺を投入し、その喉越しの良さと食感を楽しみながら、少しだけ「ラーメンのたれ」を加え、ズズッと一気に残りの「替玉」を啜って、たいへん美味しくいただきました。

地元の方は、しばらくぶりの「しばらく」を久しぶりに体感してみませんか?またご旅行やご出張で福岡に訪れる機会がある方は、広々とした店内空間の「祇園店」なら、ゆったりとラーメンを啜りながらくつろげますので、機会があればぜひお立ち寄りください。

博多ラーメンしばらく祇園店

住所  :福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目12−16[地図
営業時間:11時00分~20時00分(月〜金)
    :11時00分〜14時00分(土日祝)※要確認
定休日 :不定休 ※要確認
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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