福岡の人々に愛され続ける地域密着型の豚骨ラーメン店〈昔懐かしい素朴さとともに熟成感漂う本格派の一杯〉
素朴さの中にある美味しさを追求した、昔懐かしい熟成感のあるノスタルジックな豚骨ラーメンを提供し続けている、福岡県福岡市城南区南片江の〈七福亭ラーメン〉。福岡大学のお膝元に店舗を構え、近くに住む多くの学生たちの胃袋を鷲掴みにする本格的な味と、お財布にやさしい価格設定で、学生の御用達店であると同時に、地域の方々にも愛され続ける人気のお店だ。
レトロな佇まいの外観で店内もまたそのノスタルジックな雰囲気を醸し出しながら、ご主人の心温まる、やさしさあふれる接客とも相まって、昔懐かしい食堂のような雰囲気が心の片隅にいつも残っていて、ときどき思い出すと居ても立っても居られず、再び訪れたくなる稀有な存在感がある。
この日は開店直前に訪問し3番手で店内へ
店舗の裏に専用の駐車スペースが2台分あり、その内の1台分をタイミングよく確保。開店までの時間、外の列に並び少々待機しつつ開店と同時に3番手で店内へ。入口正面に掛かる「七福神」の絵が、いつもお出迎えしてくれる。
店内は、奥に長いL字型のカウンター席が10席ほど。あとは入口から入って右の手前に4人掛けのテーブル席が一つあるといった空間。この日は、来店順にカウンターの奥から詰めて座り、ちょうど中央あたりの席を確保でき着席。注文はいつもの「煮玉子ラーメン:710円」と名物の「焼豚おにぎり:70円」を選択した。ちなみにベーシックな「ラーメン」は現在650円になっているものの、2年ほど前までは550円、少し前までは600円と、そのクオリティの高さからは、ちょっと考えられない価格で提供されていた。
名物の「焼豚おにぎり」は破格値の70円
待つことしばし。最初に配膳されたのはコスパ最強の「焼豚おにぎり」。早い時間での売り切れ必至で価格維持のため少しサイズは小さくなったものの、これは絶対に食べていただきたい少しピリリと辛口ブラックペッパーの効いた、70円とは思えない逸品。
自家製にこだわり提供されるラーメン
さらに待つこと少々。人気メニューの「煮玉子ラーメン」も配膳される。もう見た目から虜になるその佇まいがたまらなく美味しそう。この一杯は、麺、スープ、チャーシュー、煮玉子と、すべてを自家製にこだわって提供されている。
豚骨のスープは長時間、丁寧に炊き込んだ本格派。こだわりの自家製麺も、福岡・博多らしい歯切れのいい、パツパツとした食感の細ストレート麺。オリジナルの煮汁で煮込むことで素朴な味わいに仕上げられた、やわらかくホロホロとした食感がたまらないチャーシューと、じっくりと味付けされた濃厚な煮玉子も秀逸な一品で至福のひと時が訪れる。
また、卓上にある無料サービスの「辛子高菜」も自家製で、ごはんのお供に、ラーメンの味変にと楽しめるこだわりの逸品。ただ、激辛なので少量を小皿に取って食べることをおすすめしたい。
熟成感漂う本格派の豚骨ラーメンが人気
自家製の細ストレート麺と昔懐かしい熟成感ある豚骨スープで、昔懐かしい素朴さの中にも、現代のラーメンシーンにもマッチした美味しさがある〈七福亭ラーメン〉。その見た目から、濃厚な豚骨スープと思われがちだけど、脂感や出汁感はやや控えめな印象なので、本格的な豚骨スープを楽しみたいという方には特におすすめしたい特別な一杯。どちらかと言えば、洗練された豚骨ラーメンとは真逆の熟成感あふれるクサうま系の豚骨ラーメン。それが今の時代の流れに乗る存在感を発揮し、ラーメン好きが一定数訪れるお店として人気が加速している印象がある。
長年に渡り地域に受け継がれてきた御用達店
その〈七福亭ラーメン〉の美味しさは、長年に渡り福岡大学の学生さんのみならず地域の皆さんにも愛され培ってきた御用達店としての証。決して恵まれた立地ではないものの、老若男女を問わず、地域のみなさんに脈々と受け継がれ、現在も広く支持され続けている「名店」と言っても過言ではない。
七福亭ラーメン
住所 :福岡県福岡市城南区南片江2丁目30-24[地図]
営業時間:11時30分〜15時30分 ※要確認
定休日 :月曜日 ※要確認
駐車場 :専用駐車場あり(2台)、近隣に有料駐車場あり