黒ずみの原因になる!柔軟剤の間違った使い方 3選を洗濯研究家が解説
洗濯研究家の平島利恵です。洗濯に柔軟剤は使っていますか?柔軟剤を使うと、衣類が柔らかく仕上がり、着心地や肌触りがよくなりますよね。
でも、使い方を間違えると、衣類の黒ずみや香害の原因になることも。特に夏は汗臭対策に柔軟剤を多めに入れる方もいますが、実はこれは誤った使い方なんです。
【間違い1】香りづけで多めに使う
日本石鹸洗剤工業会の調査によると、柔軟剤の規定量通り使う人は58.2%、多めに使う人は16.6%となり、多めに使う人の中には2倍以上の量を使うという回答も少なくありませんでした。【出展:日本石鹸洗剤工業会『洗濯実態調査 2020』】
柔軟剤の入れすぎが黒ずみの原因に
柔軟剤を使うと、着用中・洗濯中に汚れや色素を引き付けやすくなり、衣類が黒ずみやすくなります。
柔軟剤を多めに入れているのにゴワつく場合は、柔軟剤の使い過ぎによる蓄積汚れが原因というケースもあります。
柔軟剤で臭いは落とせない
柔軟剤では臭いの原因となる汚れ(汗・皮脂など)を落とすことはできません。汚れを落とすのは洗剤の役割で、洗剤で汚れを衣類から浮かせ、しっかりすすぐことで臭いが改善します。
強すぎる香りが香害になることも
香りの感じ方は人それぞれです。ご自身にとっては心地よい香りであっても、他の方にとっては不快に感じられることもあります。香りづけ目的で柔軟剤をプラスして入れるのは避けましょう。
無香料も選択肢に
最近は、無香料の柔軟剤を選ばれる方も増えています。
肌触りを良くしたいけれど香りが苦手な方には無香料がおすすめです。
【間違い2】洗濯槽に直接投入
柔軟剤と洗剤の投入口が分かれているのには理由があります。洗剤は最初の洗いの水に、柔軟剤は最後のすすぎの水に投入されます。一緒に入れてしまうと、どちらの効果も十分に発揮できません。
投入口orすすぎの最後の水に
柔軟剤を自動で入れる場合は投入口に、手洗いの場合はすすぎの最後の水に投入しましょう!
もし間違えた時は、洗濯を止め、洗剤ケースを洗い、洗濯をやり直す必要があります。
【間違い3】1回すすぎで使う
柔軟剤成分は洗い流さず、衣類に残すものだとご存知ですか?
すすぎ不足で洗濯の汚れや洗剤が残っている衣類に柔軟剤を使うと、汚れごとコーティングしてしまい、これが黒ずみや蓄積汚れ、生乾き臭の原因になります。
タオルへの使用は控えめに
柔軟剤は、繊維をコーティングするため、タオルに使用すると吸水力が下がる原因となります。タオルの肌触りが気になるときは、十分にすすぎを行ったうえで、10回に1回程度の頻度で使用しましょう。
タオルの洗濯は「ふわふわが長持ちする!洗濯のキホン」もご覧ください。
■いますぐやめて!柔軟剤の間違った使い方
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