タオルの黒ずみ・ニオイを防いでふわふわが長持ちする!洗濯のキホン
洗濯研究家の平島 利恵です。
ふわふわで肌触りの良かったタオルも、使いこむうちにゴワゴワしたり、黒ずんだり、嫌なニオイが気になってしまうものですよね。
タオルの黒ずみを防ぎ、ふわふわな状態を保つには、洗濯のコツがあります。
洗い方~干し方を変えると、タオルの仕上がりが格段に良くなるので、ぜひ試してみてください!
タオルのゴワつき・黒ずみを招く6つの原因
タオルに使われるパイル生地は、糸がループ状になっています。洗濯後にパイルが立っているとタオルの肌触りは柔らかくふんわりとします。
一番の原因は蓄積汚れ
使い込むうちに、ゴワついたり黒ずんだりする一番の原因は、タオルの蓄積汚れです。
お風呂上りの清潔な身体を拭いた時でも、タオルには皮脂・角質・汗などの身体から出る汚れが蓄積します。このタンパク質汚れは、水に溶けにくいため、洗濯機にかけるだけでは落とし切ることができず、ループ状のパイルに汚れが蓄積します。
柔軟剤・洗剤の入れすぎ
水分を多く含むタオルは、すすぎが不十分になりやすいアイテムです。洗剤を入れすぎると、十分にすすぎきれず、汚れを含んだ洗剤成分がタオルに蓄積するため、ニオイ戻りの原因になります。
更に、汚れが残ったままのタオルに柔軟剤を使うと、汚れごとコーティングしてしまうため、黒ずみ・雑菌繁殖によるニオイが発生します。
衣類の詰め込みすぎ
ぎゅうぎゅうに詰め込んで洗濯すると、他の衣類との摩擦で、パイルが傷つきます。パイルの中も洗うことができないため、汚れが蓄積します。
乾燥させすぎ
長時間天日干しをすると、タオルの繊維自体が持つ水分までカラカラに乾いてしまいます。また、紫外線の影響でタオルの生地も傷みます。
寿命を迎えている
ふわふわなタオルと言えば、ホテルのタオルが思い浮かぶと思います。
ホテルのタオルの寿命は、洗濯80回と言われています。家のタオルを同頻度で交換するのは難しいと思いますが、1年に1度はタオルを替えるのがおすすめです。
洗濯槽が汚い
カビだらけの洗濯槽で洗濯をしていると、洗濯槽の雑菌・汚れがタオルにうつり、蓄積します。
タオルの黒ずみを防ぐ洗濯法
濡れたまま放置しない
タオルを濡れたまま放置すると、雑菌が繁殖し、嫌なニオイ・黒ずみの原因になります。使った後のタオルはすぐ洗うか、洗えないときは洗濯まで乾かしながら保管しましょう。
たっぷりの水で洗う
水量を増やし、よく洗うことで、パイルが清潔で良い状態となります。
衣類を詰め込みすぎると繊維同士が擦れ、パイルがつぶれてしまうので、洗濯時は洗濯機の8分目を目安に洗濯しましょう。
すすぎは2回以上
すすぎ不足を防ぐため、必ず2回以上に設定し、洗剤・汚れをしっかり落としましょう。
柔軟剤は使わない
柔軟剤を使用すると、タオルの繊維がコーティングされ、吸水性が下がるだけでなく、汚れを引き寄せ、黒ずみの原因にもなります。
タオルの洗濯には柔軟剤を使わないほうがベターです。
どうしても肌触りが気になるときには、規定量よりも少なめで、数回に1回の頻度で使用しましょう。
【注意】おろしたてのタオルに柔軟剤はNG!
タオルは、特性上毛羽落ちがありますが、柔軟剤を使用すると繊維の撚りが緩み、毛羽落ちがいつまでも収まらない原因となります。
バサバサ振ってから干す
脱水後、タオルの端を持ち、バサバサと思い切り振ります。4方向からこれを行い、脱水でつぶれてしまったパイルを立たせましょう。
すこし手間ですが、これをするだけで、乾いた後のふわふわ感に大きな差が出ます。
乾かしすぎない
天日干しの際は、干しっぱなしにせず、乾いたらすぐに取り込みましょう。
すぐに取り込めないときは、陰干しがおすすめです。
タオルの蓄積汚れの落とし方
タオルの蓄積汚れは、お湯を使うことで汚れ落ちの効果が高まります。
洗剤・漂白剤の効果が高まり、繊維の奥に蓄積した汚れを溶かし出します。
- 40~45度のお湯に、アルカリ性粉洗剤と酸素系漂白剤を溶かします
- タオルを沈め、2~3時間つけ置きします
- 洗濯機にかけ、すすぎ2回以上で洗濯します
タオルには寿命もある
黒ずみが黒カビである場合、風合いを保ちながら家庭洗濯で取り除くのは難しいのも事実です。タオルは直接肌に触れるものなので、カビが生えてしまったものや、長期間使用しているものは買い替えも検討しましょう。
まずは毎日の洗濯で、「水量(衣類量)」「すすぎ」「干し方」を見直してみてください!タオルが心地よく洗い上がるようになりますよ!