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芸備線「三次―備後落合間」で、9/28に団体列車運行 車両はキハ40系でイベントも充実、往復1万円

鉄道乗蔵鉄道ライター
芸備線(写真:林智雄 芸備線魅力創造プロジェクト提供)

 芸備線沿線の市民団体「芸備線魅力創造プロジェクト」は、2024年9月28日(土)に三次-備後落合間で団体列車「呑み鉄鈍行ちどり足号2024」を運行する。使用車両はキハ40系2両編成で、三次駅を10時40分頃に発車し、備後落合駅には11時50分頃に到着。折り返しは、備後落合駅を12時59分頃に発車し、三次駅には14時頃到着するダイヤを予定している。

 広島方面からのアクセスについても、三次発の往路は広島駅から三次駅に10時25分に到着する「三次ライナー」から接続を図り、備後落合からの復路は三次駅を14時14分に発車する広島行の普通列車に接続する。

 「呑み鉄鈍行ちどり足号2024」では、往路と復路での車内でのイベントに加え、目的地の備後落合駅でのイベントも充実している。備後落合駅に向かう往路の車内では、スタッフによる沿線の案内が行われるほか、沿線の蔵元の杜氏(とうじ)さんらによる地酒の説明を受けながらお酒を楽しむことができるという。そして、備後落合駅到着後は、元国鉄機関士の永橋則夫さんによる備後落合駅の構内案内が行われるほか、地元産品や木次線グッズの販売が行われる。

2023年の「呑み鉄鈍行ちどり足号」(写真:芸備線魅力創造プロジェクト)
2023年の「呑み鉄鈍行ちどり足号」(写真:芸備線魅力創造プロジェクト)

 団体列車を企画した「芸備線魅力創造プロジェクト」では、「呑み鉄鈍行ちどり足号」を昨年2023年にも運行しており、全国各地から参加者を集めた。また、このときは「芸備線・木次線を未来に繋ぐシンポジウム」を開催するためのクラウドファンディングの返礼品として運行したものであったが、249人の支援者から300万円以上にのぼる支援金を集めている。

 このときの団体列車の評判が良かったことから、今年は一般参加者向けの運行を決めたという。参加会費は1万円で会費の一部は備後落合駅の整備費用として寄付する予定だ。参加希望者は、下記、会員登録フォームから申し込みが必要。

【会員登録フォーム】

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfybDeExusdTx-Xqd-AArkMO5hLFVC-57_6ltkjMR5thasIDw/viewform

【申込締め切り】

2024年8月31日

【問い合わせ先】

芸備線魅力創造プロジェクト(横川)

geibisen.nomitetsu@gmail.com

 「芸備線魅力創造プロジェクト」の横川さんは、「本日8月25日に開催したJR芸備線を考える高校生サミット」は、地域の皆さんと芸備線と地域の今後を考えるきっかけ作りが目的だったが、団体列車は全国各地から参加者が集うので、地域の皆さんには芸備線が全国から観光客を集める観光資源になるということに気付いてもらうことができればうれしい」と話している。

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。

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