Yahoo!ニュース

親子が同じチームで試合に臨んだGKと、男子プロチームと契約した元カナダ女子代表金メダルGKの最新情報

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
息子と同じチームでAHLの試合に臨んだ元オリンピック日本代表GKイモオ・ダスティ(写真:ロイター/アフロ)

ヨーロッパやアジアだけでなく、北米でもマイナーリーグも含めて開幕を迎え、本格的なアイスホッケーシーズンの到来となりましたが、これまでに当サイトで紹介したGKが、その後どうしているのか? 最新情報をお伝えします。

▼ダスティ・イモオは一日限りのベンチ入り

一昨日の記事で、長野オリンピックや世界選手権で日本代表のゴールを守ったイモオ・ダスティ(46歳)と、息子のジョナ・イモオ(22歳)が、思わぬ経緯から、同じチームのユニフォームを着て! 同じ試合に !! 同じGKとして !!!  臨んだというニュースを、ご覧いただきました。

NHLも話題にしたほど注目を集めた試合は、息子のジョナが先発し、オーバータイムまで守り抜きましたが、4-5のスコアでサヨナラ負け。

父親のダスティは出場しませんでした。

その後、イモオ親子が在籍するオンタリオ レインは、5試合のロードゲームを控えて、新たに30歳のGKと契約し、ジョナ・イモオとの二人で遠征に臨むと発表。

それと同時に、父親の選手契約を解除したため、ダスティ・イモオは、本来のGKデベロップメントコーチ職に戻ることになりました。

あくまでも緊急措置だったとはいえ、滅多に見られない「親子GK」だっただけに、もうちょっと続いて欲しかった気もしますけれど(苦笑)、これからは息子のジョナ・イモオのプレーに期待が集まります。

▼男子プロチームと契約した元カナダ女子代表GKは解雇に

一方、先月14日に、男子のプロチームと契約した元カナダ女子代表GKで、バンクーバーとソチのオリンピックで、いずれも金メダルを手にしたシャノン・ザバドス(30歳)について紹介しました。

本文に追記したとおり、当初のターゲットだったECHL(北米プロ三部リーグ)のチームとは契約に至らず、昨季までと同じSPHL(サウザンプロフェッショナル ホッケーリーグ=アメリカの中部、南部の都市をホームタウンとする10チームが加盟)のピオリア リバーメンで開幕を迎えましたが、2試合で5失点と結果を残せず、他の2選手とともに、昨日 チームから解雇されてしまいました。

サバドス自身からのコメントは、今までのところ見られませんが、今夏も引退を視野に入れていた模様だけに、自らのキャリアにピリオドを打つ可能性が高そうです。

【11月20日追記】

サバドスは故郷のアルバータ州(カナダ)を中心に行われている地域リーグフォートサスカチュワン チーフスと、新たに契約を結んだことが発表されました。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

加藤じろうの最近の記事