ロシア非軍用機が知床岬沖を領空侵犯
9月12日、防衛省は同日の午前9時37分頃と午前9時58分頃にロシア機が北海道知床岬の領海上空を侵犯したことを発表しました。詳しい所属の説明はありませんが、公表された写真からはロシア航空会社のAn-26輸送機であることが分かります。
ロシア機による領空侵犯について:防衛省(令和3年9月12日)
領空侵犯したAn-26輸送機は機体番号RA-26521、所属は航空会社「Летные проверки и системы (レトニエ・プロヴェルキ・イ・システミ)」。会社名の意味は「フライトチェックとシステム」で、航空通信試験機で航空路の安全性を飛行チェックする会社です。他には航空捜索救難も業務として行っています。
領空侵犯の件については、単なるうっかりなのか意図的なものかはよく分かりませんが、軍用機ではないので意図的な可能性は低いでしょう。航空路の安全チェックを行う会社が警告を受けたので、今後は修正されて再発しなくなることが期待されます。
ロシアは昨年の2020年10月2日にも国立航空救急隊(НССА : Национальной службы санитарной авиации)に所属するMi-8輸送ヘリコプターが知床岬沖を領空侵犯しています。
この時のMi-8輸送ヘリコプター(番号RA-24139)は2020年9月30日にカムチャッカ半島で新型コロナ患者を搬送しており(VK)、救急業務を終えた帰りだったと思われます。