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【河内長野市】河内長野の文化発信地、30周年を迎えるラブリーホールの歴史と数々の記念イベントを紹介

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

私が初めて河内長野に来たのは、引越しをするひと月前ですから一昨年の12月。このときは全く町のことを知りませんでした。

その日は夜になっていったん河内長野から離れたのですが、河内長野駅に向かう途中に非常に美しいイルミネーションを見つけたのです。そのイルミネーションの正体は、ラブリーホール(河内長野市立文化会館)だと後でわかりました。

昨年のイルミネーション
昨年のイルミネーション

そんな思い出深いラブリーホールが今年30周年を迎えることになり、30周年の記念イベントが行われるとのこと。さっそく担当の方にラブリーホールの歴史と記念イベントについてお話を伺ってきました。

ラブリーホールができたのが30年前の1992(平成4)年。その前年に河内長野市の文化創造の推進母体として河内長野市文化振興財団が設立されました。この財団の目的(ミッション)は次の通りです。

河内長野市文化振興財団は“河内長野市における芸術文化活動を総合的に振興すると共に、創造性豊かで活力と潤いに満ちた住みよい地域社会の形成に寄与します。
(1)全ての市民が優れた芸術文化作品に触れられる機会を提供します。
(2)地域の住民が参画できる芸術性の高い事業を創造し地域の内外に発信します。
(3)市民の芸術文化活動を支援すると共に発表の機会を拡大します。
(4)市民の芸術文化スキル向上を図る事業を展開します。
(5)地域のアーティストの発掘・紹介・育成・支援を行います。

財団が事前に作られたうえで、ラブリーホールが完成するのですが、タイミングとしてちょうど旧河内長野市役所が現市役所に移転する際に建設したとか。

1992年4月の開館と同時に、記念式典としてオープニングコンサートを行いました。

以降の活動ですが、貸しホールとしてコンサートや舞台の利用だけでなく、ラブリーホール独自の事業を展開したことが大きな特徴。具体的には次の通りです。

  • ラブリーホール・オリジナル・ミュージカル(1999年から定期的に実施)
  • かわちながの世界民族音楽祭・奥河内音絵巻
  • マイタウンオペラ(オペラ制作の全てをラブリーホールが主導、1992年から実施)
  • ロビーコンサート(大ホールホワイエを使ったコンサート)
  • 教室運営型事業(ミュージカルスクール:2007年に開講。他にもあり)
  • アウトリーチ事業(学校や福祉施設を訪問しての演奏会)

この事業活動が国に認められ、2020(令和2)年度 「地域創造大賞(総務大臣賞)」を受賞しました。この賞を受賞したのは南河内では初めてですが、大阪府全体でも過去には次の4例しかありません。

淨るりシアター 平成18年度/大阪府(能勢町)
吹田市文化会館(メイシアター) 平成27年度/吹田市
八尾市文化会館(プリズムホール)平成29年度/八尾市
大阪府立江之子島文化芸術創造センター 令和元年度/大阪府(大阪市)

さて、30周年の記念式典イベントは、明後日4月23日に行われます。それではひとずつ紹介しましょう。

30周年記念動画

1、1308席ある大ホールでの式典とコンサート、トークセッション(無料:要整理券、当日でも可能)。

15分ほどの式典の後が目玉です。ラブリーホール・ミュージカル・スクールと河内長野吹奏楽団「ブルーウィンズ」が15分ほどコラボをします。これは楽しみですね。

もうご存じだとは思いますが、念のためミュージカルと吹奏楽団の動画を見つけましたので参考までにご覧ください。

ラブリーホール・オリジナル・ミュージカル 2021

河内長野吹奏楽団ブルーウインズ 2020

またトークセッションでは30分ほどの時間で、次の4人の方が壇上に上がってラブリーホールのこれからについて語るとか。

氏名は敬称略

  • サキタハヂメ(音楽家、奥河内音絵巻、芸術監督)
  • 浜田俊穀(ブルーウィンズ 団長)
  • 柴理梨亜(河内長野市文化振興財団 副理事長)
  • 太田悦子(司会)

2、舞台映え(小ホール)

これは舞台セットを用意して、まるで自らがホールの演者になった気分で記念撮影ができるというものです。

3、花映え(大ホール・ホワイエ)

ホワイエの中央階段は、当日たくさんの草花で彩られるそうです。こちらも記念撮影にばっちりです。

そのほかギャラリーで巨大段ボールで4歳から小学生までの子供たちが、秘密基地を作るというイベント。これはもう募集が終わりましたが、その様子が見学できます。

さらに、SNSキャンペーンとして「Twitter(外部リンク)」と「Instagram(外部リンク)」及び「Facebook(外部リンク)」にフォローもしくはハッシュタグを付けて投稿し、その画面を当日提示するとラブリーホールのチケット等が当たるガチャガチャに参加できます。

さて、ラブリーホールでは、4月23日以降も30周年を記念したイベント・公演が目白押しです。当日都合がつかない人のために紹介しましょう。

1、4月23日~27日まで みんなの「ロゴ」館内展示

30周年を記念し2月1日から3月31日までラブリーホールのロゴが入った専用用紙に自由な絵を描くという企画に応募してもらった作品を館内で展示します。「100以上集まったんですよ」と嬉しそうな担当者の方。特別にごく一部を見せてもらいました。

想像力を働かせて創造された作品の数々。眺めてみると不思議なことにまるで河内長野市民が老若男女関係なしに全員アーティストのように見えてしまいました。

2、5月21日(土曜日)カラフルくらしっく LIVE!!(小ホール)

3、6月12日(日曜日)Fantastic Orchestra!(大ホール)

このように23日が終わっても引き続き記念公演が続きます。いずれも楽しみですね。

「この天井は河内長野市の市章をモチーフに作られているんですよ」と担当者。確かに真下から見ると市章そっくりになっていて驚きました。

30年間河内長野の文化発信地として活躍してきたラブリーホール。明後日の30周年記念イベントには、誕生日をお祝いをするという気持ちで参加したいところです。

河内長野市立文化会館・ラブリーホール(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市西代町12-46
電話番号:0721-56-6100
アクセス:河内長野駅から徒歩10分

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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