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【泉南市】創業31年の街の洋菓子店「サンク・フレール」がまさかの閉店。次のお店の店長は『ネコ』?

旅する日々の記憶と記録。matka08ライター(泉佐野市など)

いつも通る道にあるいつものお店。
そんな日常の風景にちょっとでも変化があると、それはもうただゴトではありません。創業31年の街の洋菓子店「サンク・フレール」閉店。

通りがかった時にはもう、ショーケースのケーキや洋菓子はなくなっていて、改装工事がおこなわれていました。街のケーキ屋さんとして、もうずいぶん長い間ハレとケの日を支えてくれた「サンク・フレール」。お世話になった方も多いのではないでしょうか。

そんな悲しみも束の間、次にオープンするお店の準備が着々と進んでいました。

「にゃん菓子屋」? どうやらこのお店の店長はネコの「タマ」のようです(?)。
今回は、そんな一風変わったお店のプレオープンにおじゃました様子をお伝えします。(取材日 2024年9月19日)

「サンク・フレール」の面影がのこる外観は、一見新しいお店がオープンしたと気づかないほど。ですが内装はガラッとチェンジ。「タマ店長」が暮らしながら働くメルヘンの世界がキラキラと描かれていて、店内はまるで絵本の1ページのようです。

明るく広々としたフロアスペースは、ゆったりとお買いものができる印象です。

店内のいたるところにメルヘンハウスがあり、床にはネコの足跡も!

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暗くなるとあかりが灯り幻想的なムードに
暗くなるとあかりが灯り幻想的なムードに

「タマ店長」のおうち
「タマ店長」のおうち

師匠の想いを受け継いで念願のお店をオープン

「にゃん菓子屋」をオープンさせたのは、“従業員”の谷村 理子(たにむら りこ)さん。どう見ても彼女が店長なのですが、「店長は『タマ』です」とキッパリ。なんと、彼女は「サンク・フレール」の元従業員。大阪調理製菓専門学校を卒業後、3年間同店のパティシエ兼オーナーのもとで研鑽を積み、東京で修行を重ねたあとUターン。ちょうどそのタイミングで店を閉める話があり、師匠から「この場所でケーキ屋をやってみないか?」と声がかかります。

昔、一緒に暮らしていたネコの名前が「タマ」だったことから、「タマ店長」と動物たちがケーキやお菓子を作る “夢のようなお店” にしたくて…とキラキラとした瞳で語ります。

“もうちょっとこうだったらいいのに” を叶えた

そんな谷村さんが作るケーキは、てっきり可愛らしいものばかりかと思っていたら、驚くほど本格派。
ご自身がケーキを食べてきた中で “もうちょっとこうだったらいいのに” を叶えた、と話します。たとえばフルーツの量。「もっと“モリモリ”がいいですよね 笑」と世の中のオール女子の代弁者のような意見に妙に納得。
ショーケースの中には、そんな 夢のようなケーキがたくさん並んでいました。

シンプルだけどセンス抜群のケーキたち
シンプルだけどセンス抜群のケーキたち

食べたい! と思うケーキばかり
食べたい! と思うケーキばかり

「フルーツタルト」460円(税込) フルーツを惜しみなく盛っちゃってる
「フルーツタルト」460円(税込) フルーツを惜しみなく盛っちゃってる

「フランボワーズのムース」480円(税込) クリームだって可愛くモリモリ盛っちゃってる
「フランボワーズのムース」480円(税込) クリームだって可愛くモリモリ盛っちゃってる

「フルーツパウンド」600円(税込) パウンドケーキ史上最高? 見事なフルーツの盛りっぷり
「フルーツパウンド」600円(税込) パウンドケーキ史上最高? 見事なフルーツの盛りっぷり

「ゆずのムース」480円(税込)  専門学校時代、学内のコンテストで同率一位を獲得したケーキを改良
「ゆずのムース」480円(税込)  専門学校時代、学内のコンテストで同率一位を獲得したケーキを改良

どれも視覚的に美しいものばかりで、手書きのポップの可愛さといい、谷村さんのセンスが光ります。
店内には、ほかにも「タマ店長」推し(?) のネコをモチーフにした焼き菓子ハロウィンのお菓子なども並んでいて、手土産や贈り物にも喜ばれそうです。

「ネコちゃんクッキー」180円(税込)
「ネコちゃんクッキー」180円(税込)

「紅茶のにゃドレーヌ」240円(税込)
「紅茶のにゃドレーヌ」240円(税込)

ハロウィンのお菓子も!
ハロウィンのお菓子も!

アンテナショップのようなお店に


「にゃん菓子屋」は、人と人との繋がりから生まれたお店。
だから、ケーキを介して人が繋がるような、そんな場所にしていきたい、と話す谷村さん。たとえば、ケーキにあうお酒や珈琲の紹介とか。子どもたちを集めて、「お菓子の家」をつくる体験教室もやってみたい、など。次から次へと飛び出すアイデアは、ワクワクするものばかりで、ゆとりのあるフロアスペースは、「夢の余白」部分だったのだと気づきます。

本日、9月20日(金)10時 プレオープン。

そして、9月23日(月・祝)10時 グランドオープンです。

独創的なケーキがショーケースに並ぶ中、「サンク・フレール」の味を受け継ぐケーキも。それは果たしてどのケーキなのか? ぜひ、おしゃべりをしながらお買いものを楽しんでみてください。

創業31年の洋菓子店の灯が消えることなく、わずかな光であっても存続するよろこび。街のみんなで「タマ店長」を応援しましょう。

見た目も可愛く食べて美味しい「幸せタルト」
見た目も可愛く食べて美味しい「幸せタルト」

ふわっふわのゆずのムースに感動!
ふわっふわのゆずのムースに感動!

【基本情報】
店名:「にゃん菓子屋」
9月20日(金)10時 プレオープン
9月23日(月曜・祝)10時グランドオープン
公式インスタグラム(外部リンク)
住所:泉南市樽井2丁目33-33 みかさビル101
営業日時:水曜~土曜 10:00~17:00(売り切れ次第close)
*イベントなどでも営業予定
駐車場:あり(店前2台)
取材協力 「にゃん菓子屋」 谷村 理子 様
*記事内容は取材当時のものです。
*詳細はインスタグラムをご確認ください。

ライター(泉佐野市など)

大阪府泉南市・泉南郡・泉佐野市担当。 なんでもない日々を旅するように暮らす日常写真家。「ローライ35s」という小さなフィルムカメラでささやかな日常を記録しています。私たちのまちのちょっとうれしくなるあんなことこんなこと。みなさまの日常がもっともっと楽しくなりますように。 2023年2月、2023年5月、2024年9月MVA受賞

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