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「竜王戦挑決まで進めたのは初めてなのでうれしく思います」藤井聡太二冠(19)竜王戦準決勝勝利コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

藤井聡太二冠「序盤でこちらが△6五歩と位(くらい)を取って、その位を活かせるかどうかが一つのポイントかなと思っていたんですけど。本譜はそのあと△6四角と設置して、それを拠点に攻めていける形になったので、そのあたり流れはいいのかなというふうに思っていました。竜王戦挑決まで進めたのは初めてなので、うれしく思います。(挑戦者決定三番勝負第1局は8月12日)第1局はけっこうすぐにあるので、それに向けてしっかり状態をよくしていければというふうに思います。(相手は永瀬拓矢王座)永瀬王座とは普段からVS(ブイエス、1対1の研究会)で教えていただいているんですけど、序盤の作戦が非常に豊富で、また中終盤でも気づきづらい好手を多く指されているという印象があります」

八代弥七段「確かにちょっと、押されている時間がずっと長くて・・・。ちょっと見ていただいている方に申し訳ない内容になってしまったなと思ってます。でもいまのこれが実力なのかなという気もしているので。この竜王戦では決勝トーナメント初めて出させていただいたんですけど、やはり注目される舞台というのはすごいありがたいことだなと、改めて感じた次第です。この経験を活かして、またこの場に戻って来られるように、またがんばりたいと思ってます」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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