カウンセリングの効果が出る人出ない人、その違い。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「カウンセリングの効果が出る人出ない人」というテーマでお話したいと思います。
まず、はじめに。
カウンセリングで効果が出ない人というのは存在しますが、だからと言って、カウンセリングで効果が出ないことをクライアントのせいにしているようでは、カウンセラーとして終わっています。このことは、自戒の意味を込めて、強く言っておきたいと思います。
次に、「カウンセリングの効果が出るとは、どういうことか?」 と言いますと、「クライアントが良い方向に変化すること」を言います。
逆に、「カウンセリングの効果が出ないとは、どういうことか?」と言いますと、クライアントが悪い方向に変化する、もしくは、クライアントが何も変化しないことを言います。
続いて、
カウンセリングで効果が出る人は、次のような人です。
1.内省力の高い人
自分の心の中を見つめ、何をどう感じ、何をどう考えたか? わかる人は、カウンセリングの効果が出やすいです。
2.変化を感じられる人
カウンセリングを受けると、多かれ少なかれ、クライアントは変化します。その変化を敏感に感じられる人は、カウンセリングの効果が出やすいです。
3.素直な人
通常、カウンセリングでは、カウンセラーはクライアントに対し、多くのアドバイスをしません。アドバイスをするとしても、クライアントが出来そうなことを1つ2つするだけです。そんな数少ないアドバイスを素直に聞き入れる人は、カウンセリングの効果が出やすいです。
4.自立心の強い人
「悩みを解決するのは自分なんだ。カウンセラーは、それをお手伝いしてくれる人なんだ」と思ってらっしゃる人は、カウンセリングの効果が出やすいです。
続いて、
カウンセリングを受けて効果が出ない人の特徴ですが、カウンセリングの効果が出る人と逆になります。
1.内省力の低い人。自己洞察力がない人
自分の心の中を見つめようとしない人、自分どう感じているのか、何を考えているのか? 知ろうともしない人は、カウンセリングの効果が出にくいです。
2.変化に鈍感な人
カウンセリングを受けると、少しですが、必ずクライアントに変化が生じます。その変化に鈍感な人は、カウンセリングの効果が出にくいです。って言うか、効果が出ていることに本人が気付かず、カウンセリングが中断になってしまいます。
3.頑固な人
自分の考えや行動を変えようとしない人。カウンセラーからもらったアドバイスを聞き入れようとしない人は、カウンセリングの効果が出にくいです。
4.依存心の強い人
カウンセラーが何かしてくれるだろう…という姿勢の強い人は、カウンセリングの効果が出にくいです。
その他、
5.理屈っぽい人
ああ言えばこう言うという頭でっかちな人は、カウンセリングの効果が出にくいです。
6.過去と他人を変えようとし、未来や自分を変えようとしない人
基本、過去と他人は変わりません。変えられるのは、未来と自分だけです。けれど、自分が変わりさえすれば、過去の意味づけも変わり、他人も変わります。まずは自分を変えようとすることが大切です。自分を変える気がない人は、カウンセリングの効果は出にくいです。
7.行動しない人
基本、カウンセリングの最終目的は行動の変容になります。何も行動しようとしない人、自分の行動を変化させようとしない人は、カウンセリングの効果が出にくいです。
最後に、
カウンセリングの効果ですが、使う療法によっては、スグに出ることもありますが、通常はゆっくりと穏やかに出ます。カウンセリングに行く際は、そのことを頭の片隅に置いて、お出かけ下さると宜しいかと思います。
というわけで、今日は、「カウンセリングの効果が出る人、出ない人」というテーマでお話しさせて頂きました。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。